Nicotto Town


肉球で書いてます


ドクター猫の島

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熊田  : うわっ、うわっ、うわーっ! 
       猫姉ちゃん。 なにが起こったの? 僕どうなっちゃったの?


ふふふ・・・ 大きくなっちゃったのよ。 


西島  : ぎゃっ! な・・なによそれー!?なんでそんなに大きく・・・
       はっ!       
       そういえば、前に家の中でしていたあの怪しげな研究は、まさかこれ・・・


よく覚えていたわね西島さん。 その通りよ。
遂におっきくなっちゃう薬が完成したのよ。


熊田  : えー! えー! えーっ!!
       おっきくなっちゃって、それでえっと・・・ えっと・・ 僕、どうなるの?


どうもならないわよ。 おっきくなって終わり。


熊田  : えっ!? 強くなってたりとかしないの? 口から火を吹けるとか、
       それからえっと、肉球が吸盤になってビルを登れるとか・・・、それからその・・・
       えっとえっと、すごい可愛い彼女が出来ちゃうとか・・・
       あの・・・ 洋服が透けて見えちゃう目でもいいんだけど・・・


うん、びっくりするほど何にも出来ないわよ。
熊田くんがそんなことを期待していた方がびっくりしちゃったけど。


西島  : おっきくなって終わり? それだけの為に夜な夜な研究をしてたの?
       全く猫姉さんっていつもながらくだらないわね。
       熊田、デカ過ぎてキモッ!


西島さん! そんな言い方するなんて、ひどいじゃない。
いけないことよ。 反省しなさい!


西島  : え、だって・・・ だって本当にくだらないしキモいもん・・・ 
       ・・・・・・ ごめんなさい。


ポイントはそこじゃない! 熊田くんを呼び捨てしちゃダメってとこ。
くだらないってのとキモいってのは別に取り消さなくてもいいわよ、本当だから。


熊田  : えー!えー!えーっ!
       僕ってくだらない事の為にキモくなっちゃったってこと?
       そんな、そんな、猫姉ちゃん、いつもながらひどいや。


西島  : しょうがないのよ。 猫姉さんとの生活は何でも有りな上に
       逆らえないんだから。
       そんな人に飼われた自分の不運を恨むのね、熊田。


こらっ! また熊田くんを呼び捨てにしたわね西島さん。


西島  : はっ! しまった、つい・・・


罰として、西島さんにも意味なく気持ち悪くなってもらおうかしらね。


西島  : えーっ! これ!?
       絶対イヤーーーーー!




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2012/06/06 07:07
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2012/06/06 01:35
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