考えない人
- カテゴリ:日記
- 2012/06/02 11:56:20
考えない練習
小池龍之介
小学館文庫
難しい事は考えないようにして、日々、ボーッとしよう、
という事ではなく、もっと五感を大切にしよう、という本。
本書では「イライラ」や「不安」をガマンするのではなく、
消していくために、五感を使うようにしよう、と言っている
のだが、それとは別に最近、「五感」がそっちのけで、
ヴァーチャルなものばかりもてはやされているような
気もしていたので、この本に興味を持った。
「よく考える」「じっくり考える」
という事は、良い事だと
されているが、果たしてそうなのだろうか。
度を越したものは
「思考が暴走している」
だけではないか、という指摘にはドキッとした。
「脳」は刺激的な事を好む傾向があり、それは
「気持ちがいいこと」
だけでなく
「嫌な事」
も方向の違いこそあれ、「刺激的」という点では同じ。
ネットの掲示板やブログなどが「炎上」と言って、
乱暴な言葉が飛び交う事があるが、それは「脳」が
刺激を求めた結果であるという。
「”これは自分じゃない”と思いつつ出している
憎悪こそが普段は出せない自分の本当の姿」
という言葉は、耳の痛い人も多い気がする。
自分の意思でものを考えているように思えるが、
実際は「脳」に考えさせられているだけではないか。
ちょっとした事で本来の思考から外れ、関係のない
ノイズ的な思考が積み重なり、それが原因で、
混乱・イライラ・不安がつのっていく事が多い。
それなら、考える事を休める練習をしてみよう、
というのが本書の趣旨。
正直、この本で提案された事を全て実行できる
自信はない。
ただ、たまにはパソコンなどを使わず、手書きで
本の感想の下書きを書いてみるなど、「便利なもの」を
あえて使わない、という事をやってみるのもいいかと、思った。
「こういう時、脳が考える事が止まらない」
というパターンが分かれば、逆に(ある程度)コントロールできるかもしれないですね。
イライラ、不安を寝る事で解消するのは、一時的なごまかしにしかならない、と著者は言ってますが、一番手軽で効果のある方法なので、どうしても頼ってしまいますね。
>カトリーヌさん
何と言われようと、やっぱり「寝る」は効果的ですね。
が、時に夢でも仕事している事があったりして、ドッキリします。
眠るのが、ワタクシメには一番良いようです~(汗)。
睡眠中、考える事は停止してますものね。
麻酔されて意識を失っている時も、そうなのかなぁ~?
もしそうなら、酒飲んで酔っ払って、前後不覚というのも、
時にはいいのかなぁ?
いしいひさいちさんのマンガに描いてありましたよ^^;
自分の意思の届かないところで脳が考えているなら、
なおさら、これを止めるのは難しいですね~
イライラや不安は、寝ることで解消しています 笑
「寝逃げ」 って言うらしいですね^^;