たまたま電車の中で見て壮大に吹きました。特に１２号議案。


野村ホールディングス定時株主総会の株主提案がぶっ飛んでいると話題に
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65680154.html#


第１２号議案　　定款一部変更の件（日常の基本動作の見直しについて）
提案の内容：
貴社のオフィス内の便器はすべて和式とし、足腰を鍛練し、株価四桁を目指して日々ふんばる旨定款に明記するものとする。

提案の理由：
貴社はいままさに破綻寸前である。別の表現をすれば今が「ふんばりどき」である。
営業マンに大きな声を出させるような精神論では破綻は免れないが、和式便器に毎日またがり、下半身のねばりを強化すれば、かならず破綻は回避できる。
できなかったら運が悪かったと諦めるしかない。


電車の中でスマホで見ていたらこれが目に入り、笑いが止まらなくなって困りました。
ネタに走りすぎですw


株主提案自体は時々目にします。でも有益な株主提案を見たことは皆無ですし、これからもないでしょう。仕組み的にそうなるからです。有益な提案があればいちいち総会で聞いたりせずに採用するでしょうから。取締役個人への責任追及や減俸はよく見ますし無益とは言い切れませんが、株主総会での本質的な議論はまず不可能です。


最近では、活動団体の東京電力への提案がそこそこ知られているかと。
古いところでは村上ファンドが仕掛けてた株主提案が有名です。ムチャな増配とはいえ株主還元をはかること自体は一応筋が通っていました。
あれも株主に対する「ウケ狙い」ではありましたが今回とは意味が違いました。 今回のは明らかに、不特定多数へのウケを狙ってます。
野村HDの株価は下がりまくってますから、小金持ちが半分やけっぱちでやってるような気がします。


もっとも、提案全体が表現としてネタに走ってるとはいえ
６号議案と９号議案あたりで実現しようとしてることはさほど非現実的ではありません。賛成する個人投資家も若干いるだろうとみています。


第６号議案　定款一部変更の件（取締役の責任軽減について）
提案の内容：
取締役の責任軽減について定めた定款５章第33条を削除する。

提案の理由：
「報酬と人事評価の適正化」のために提案する。
「おきて破り」とも称された年二回の大型公募増資による一株価値の希薄化、野村ショックにおいてさえ、貴社の取締役は誰一人明確な結果責任を取っていない。（一部略）取締役は自ら退路を断ち、個人破産覚悟で任に当たるべきである。


第９号議案　定款一部変更の件（増資の方法について）
提案の内容：
今後増資は、公募によらず、ライツ・イシューのみによって行い、公募の決定は株主総会で決議して行う旨を定款に明記する。


株主提案の賛否割合についてはによっては公表されることが多いので、
６号議案、９号議案、そしてもちろん１２号議案にどれくらい賛成票が入るかわかるようなら楽しみです。