～これまでのあらすじ～
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第29話　危険な人物

私達はチームに分かれて敵の本陣へと向かっている
その頃、城では・・・・

ウイング：勝手に出て行ったけど大丈夫か？
　　　　　あの5人だけじゃ勝ち目はねーぞ？

ドライアド：あの5人はしっかりしているから大丈夫でしょ？

コーラル：あぁ！
　　　　　　アクアの事がものすごく心配だわ・・・・

ファイヤー：あいつらなら無事で戻ってくるだろうよ・・・・
　　　　　　　そうだろ？フラワー？

フラワーはさっきから目を閉じて何かに集中していたが
突然顔をあげた
その顔には驚愕の表情が浮かんでいる

フラワー：まさか・・・・・？
　　　　　植物からの情報には嘘はないけれど・・・・
　　　　　何故ここに？！
　　　　　あの子たちが危ない！

そう叫んだかと思うと一瞬にして天窓にジャンプ
外へと出て行ってしまった

～そして、さくら達は～
途中で無事に合流したが
リーフ達と一緒にいるミノタロウスに少し驚いているようだった

リーフ：彼はココまで案内してくれたんだ＾＾
　　　　親切な人なんだよ～

事実を知っている二人だけはミノタロウスを哀れんだ

さくら：とにかく！早く敵の所へ行ってこの争いをやめさせなくちゃ！
　　　　このまんまじゃ街にも被害が出てしまうから・・・・

9人は気配を消して本陣へと足を踏み入れた
そこは天幕が張ってあって
中には誰かがいるようだ
突然、声がした

？：お前達が来るのは分かっておった
　　目的もすべて分かっておる・・・・・
　　まずは話しあってはどうかね？
　　代表者が一人いれば十分じゃ

さくら：私がリーダーです
　　　　失礼します

さくらは天幕の中に警戒しながら足を踏み入れた
そこには老人が座っていた
白い髪に長い髭の老人が一人で酒を飲んでいた

？：わしの名はマルスじゃ
　　そなたはさくらと言う者じゃな？
　　お若いのによくここまでたどり着けた者じゃなぁ

さくら：私はまだ未熟者です
　　　　マルス、戦いをやめることはできないのでしょうか？
　　　　これ以上、犠牲を払いたくない

マルス：そうじゃなぁ・・・・
　　　　　ならば・・・・

マルスの言葉はそこで終わった
いきなりフラワーが天幕に飛び込んできて叫んだ

フラワー：その老人から離れなさい！
　　　　　　そいつは・・・・・
　　　　　　私の家族を殺したのよ！

さくらは慌ててフラワーの元へとバックステップした
そして、仲間を呼んだが返事がない・・・・・

マルス：お前の仲間はすべて捕えてあるのじゃ
　　　　　これ以上犠牲を払いたくないと言ったな・・・・
　　　　　ならば！私の望みを聞き入れてもらおう！
　　　　　私の望みはただ一つ！
　　　　　我が兄の力を返してもらおう！

さくら：兄・・・・？
　　　　まさか、ダ―クメアの弟？！
　　　　力を返せって言われても、何処にあるのかわかんないわ！

突然、フラワーが目に涙をためて叫んだ

フラワー：皆を離しなさい！この卑怯者！
　　　　　お前は私の力を目覚めさせるきっかけを作るためだけに
　　　　　私の大事な家族を殺した！

マルス：そうだ！だが、お前はあの力を持ってはいなかった・・・・
　　　　　お前の力は光ではなくて植物だったからな・・・・
　　　　　だが、今度の者は違う！強い力を秘めているのだ！
　　　　　その力を利用すれば力を我が兄上に戻せるのだ！
　　　　　さぁ！仲間の命が惜しければ、私の所まで来るがいい！

そう言って、マルスは煙のように消えた
メモ用紙を残して・・・・
そこには、さくらとフラワーだけで来るように書かれていた
彼女の心はきまっていた

さくら：皆を助けに行かなくちゃ・・・・・

フラワー：でも、何処にあるかわからないわ・・・・

その時、後ろでミノタロウスの声がした

ミノタロウス：俺なら知っている
　　　　　　　　奴の住んでいる・・・・死の塔に捕えられているかもしれない
　　　　　　　　俺が案内しよう・・・・

さくら：あなたは私達の敵なのに・・・・
　　　　どうしてそこまでしてくれるの？

ミノタロウス：お前達を見ていたら・・・・・
　　　　　　　　何とも言えない気持ちになったからだ・・・・

さくら：じゃあ、一時休戦って事で！
　　　　あんた、名前はないの？

ミノタロウス：そんなものはない・・・・

さくら：じゃあ・・・・ブラッドって言うのはどう？

ミノタロウス：別にかまわない・・・・

さくら：フラワーさん、今回の事は黙って出て行きましょう
　　　　これ以上、余計な心配をかけたくないの・・・・

フラワー：分かったわ、さぁ！手遅れにならないうちに急ぎましょう！

こうして3人は仲間を助けるために死の塔へと向かった・・・・

～続く～

次はちょっと番外編で人物紹介をしようかなって思ってます
（なぜかと言うと、ここまで来ると人物がややこしくなるかなぁと思って）
OKでしょうかねぇ・・・・・？
今回はフラワーの意外な面も見れました
実は悲しい過去があったのです・・・・
次回もお楽しみに！