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南スーダン独立で外貨不足、物価高騰に抗議、暴徒化


 【ハルツームAFP=時事】スーダンの首都ハルツームで23日、物価高騰への抗議デモが暴徒化した。タイヤが炎上する市内各地の路上で、投石を続ける群衆に警官隊が催涙ガスを放ち、警棒で殴って追い散らす混乱が発生した。
 昨年7月の南スーダン独立で、石油収入が激減したスーダンは輸入に必要な外貨が不足している。インフレ率は上昇を続け、5月は30.4%に達した。アブデルラスール財務相が20日、燃料への補助金を廃止したところ、燃料価格は急上昇。ガソリン代が今週、1.5倍に値上がりしたと指摘するタクシー運転手は「うんざりだ」と嘆いた。


http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062400018



南スーダンは2011年7月13日にスーダンから独立して出来たばかりの国です。

スーダンがイギリスとエジプトから独立してすぐ、南部と北部の宗教対立、部族対立に発展

してしまい、1989年のバシール大統領が着任して、北部に有利な政治を始めてから特に

南部系の住民が武装組織を作り抵抗したため内戦に発展し、アメリカの介入で南部が独立

する事になりました。


内戦の主な理由は、北部はイスラム教が多く、イスラム系の社会独特の共産主義に似た

社会で発展が早かったのですが、南部はイギリスの影響でキリスト教が多く、イスラム教

と対立していたものの、主な産業が農業や牧畜だったため、発展に取り残され、特に南部

で石油が発見されたことが切欠で、石油が足の下にあっても掘ることができない南部キリスト系

住民と、アラーの神様の下皆平等で共産主義的経済発展で貧しいながらも少しは力を蓄え、

石油を掘る機械を買う事ができる様になった北部系の住民の対立が激化したことも部族・

宗教対立を激化させることにつながり、独立した後も石油保掘る機械を持っていない南部系の

住民と、掘削機械と輸出設備だけ持っていて資源の無いスーダンで、幾度も戦闘が発生して

います。


今回の物価上昇は20年前から徐々に上がってきてはいたのですが、独立して石油を

売ったら助かると思っていました。 

しかし掘るための機械もお金もない南スーダンは北のスーダンと話し合いをして掘削権を

分けることで資金を調達したり、また外国の大手石油会社に採掘権を売って利益を得ようと

していたのですが、どれだけの割合で石油の取り分を分配するかと言う事が原因で、

独立後も戦闘が続いているため、石油を掘る機械を持ち込んでも戦車で壊されるリスクが

高過ぎて、外国の大手石油メジャーが本腰で買い取ってくれないばかりか、独立して勝手に

掘ると分配が出来ないことから石油生産が完全停止しています。


また今年4月に入って、北のスーダンと南スーダンが全面戦争になりそうな程戦闘が拡大して

いることから、外国から武器を買わなければならず、南スーダンのお金では紙くず同然扱い

なので、外貨を必死で集めて武器を買ってしまう状態です。

その為南スーダンでの作れないもの全ての輸入品が値上がりし、さらに地球温暖化で

今年は特に雨が降らず農作物が殆ど取れなかったため、海外から食料を輸入するしか

無い状態なのに外貨不足と輸入食料の値上がりで、生活が困窮し暴動に繋がったようです。

 

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