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マリ北部占領の2勢力、ブルキナファソで調停


3月のクーデターに伴う混乱に乗じアフリカ西部マリの北部を占領した遊牧民トゥアレグ人の二つの武装勢力を、隣国ブルキナファソが招き、マリの将来に関し調停を続けている。
 国際テロ組織アルカイダ系勢力と手を組みマリ全土にシャリア(イスラム法)導入を目指す「アンサール・ディーン」の代表団は15日に首都ワガドゥグ入り。コンパオレ・ブルキナファソ大統領が用意したホテルに滞在中だ。チェイク・アグウィサ広報担当は「ナツメヤシの実とラクダのミルクが恋しい」とマリ北部の故郷を懐かしむ一方、アルガバス団長はホテルのロビーに流れる音楽、棚に並ぶ酒類、行き交う女性を問題視、厳格なイスラム教徒への「真の試練だ」と語った。
 コンパオレ大統領は西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)が任命した調停役。ただ、大統領との会談は18日の1回だけで、後は大統領が用意した調停団との協議が続く。


http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062400057


トゥアレグ族とは、サハラ砂漠の西部に住みトゥアレグ語を話す遊牧民で、中世にはサハラ砂漠

を縦断して交易を行い、地中海と西アフリカを繋ぐ重要な役割を担っていたが、たびたび隊商

を襲ったことから交戦的な部族といわれ、かつては砂漠の支配者と呼ばれていました。


イスラム教を信仰しているのですが、他のイスラムは女性が肌を隠し男性は顔を出して、

男尊女卑の社会を形成しているのに対し、トゥアレグ族は男性が青いターバンで全身を

包み、女性は肌を出している女系社会が特徴です。

また全身青い服を着ていることから、古くはブルーメンと言われた高貴な血族と言われて

いたと言われています。

記事にもありますが、2001年から20010年まで毎年砂漠の音楽フェスティバルを開いて

欧州でみCDを発売する等、人気が出ていたようです。

http://www.dailymotion.com/video/x2xrsk_essouk-saharan-nights_music?

今回のアルカイーダとの共闘で女系社会から男尊女卑へと移っていると言う情報もあり

アルカイダが音楽は性的な解放だとして禁止していることから、砂漠のフェスティバル

は中断したままですし、音楽を聴き肌を出している女性がいるトゥアレグ族を見て、

アルカイダは「真の試練だ」と記事中で言って居るようです。


トゥアレグ族は中世には絶大な力を持っていましたが、その語フランスの植民地にされた

事も手伝って、家畜を飼い遊牧生活をする様になったのですが、トゥアレグの教えを厳格

に守るためにフランスの義務教育を嫌った結果、独立後に学歴が無かったため就職難に

なり、自分達が住んでいた土地からウランが発見されても危険すぎて発掘が出来ず、

フランスの指導でウラン採掘を行ってもらい発掘権を期間契約で販売しても、ウラン発掘

は国家事業でたいした収益がないこともあり、分け前を増やせとフランス政府に言っても

無視される状態が続いていました。

また1990年代からアフリカでは地球温暖化のせいで旱魃がたびたび発生しており、

トゥアレグ族の家畜も死に絶えてしまったことから、ウランの権利をめぐって対立し、

マリ共和国から独立宣言を出して自治権を行使しているようです。


武器などあまり使ったことが無かった部族でしたが、2011年のアラブの春の影響で

リビアが内戦に陥った時、反政府軍に参加して実践を積み、使った武器をそのまま持ち

帰って使っていたようです。

またこれに目を付けたアルカイダが、今回武器を調達する事に合意し、アルカイダの勢力

の一部として取り込もうとしている動きがあるようです。

 

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