スーダン:反政府デモ拡大
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- 2012/06/25 19:58:07
【ヨハネスブルク服部正法】アフリカ東部スーダンで、政府を批判する学生らによるデモが活発化している。首都ハルツームで7日連続となった22日のデモでは路上でタイヤが燃やされ、治安当局は催涙ガス弾や警棒を使って参加者を追い払った。物価高騰などへの市民の不満は強く、今後さらにデモが拡大する可能性もある。
現地報道によると、22日にはハルツームと周辺の複数箇所で数百人単位のデモがあった。参加者は「政権打倒」「物価高反対」などと叫んだという。
スーダンは5月のインフレ率が30%を超え、物価高が市民生活を直撃。緊縮財政策を取る政府が最近、市民が安価で購入できるよう設定したガソリンへの補助金の廃止を決めたため不満が高まった。
スーダンは財政を原油生産に大きく依存している。だが、油田の4分の3を有する南部が昨年7月、南スーダンとして分離独立し、石油収入の分配比率を巡って両国が折り合わず交渉が暗礁に乗り上げたことも、経済や財政の悪化に拍車をかけたとみられる。
http://mainichi.jp/select/news/20120625k0000e030184000c.html
スーダンの物価上昇は、今年に入って30%を越えたインフレですが、2007年から比べると
108%と言う高いインフレ率となっています。