在日米軍低空訓練 年467回
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- 2012/06/26 20:30:50
墜落事故が相次いでいる米軍の新型輸送機「オスプレイ」の沖縄配備問題をきっかけに、県内の低空飛行訓練の一端が明らかになった。米軍が沖縄県に提示した環境審査報告書で、従来非公開だった四国を含む全国の訓練経路と回数を示したためだ。県内を通るルートの飛行回数は年間467回にのぼり、周辺自治体は改めて危機感を募らせている。
県内の従来の低空飛行訓練は、本山町など嶺北地域を中心に1989年に始まった。県は90年から市町村と連携して目撃情報を収集し、昨年まで年平均で77回の飛行を確認している。これらのデータを元に91年から外務省や防衛省に再三中止を要請、両省は「米国に伝える」としてきたが、実際の飛行の経路や回数は「米軍の運用に関わる事項で承知していない」との立場で、県も把握していなかった。
しかし、米軍は今回、オスプレイの配備に伴って作成した環境審査報告書で、オスプレイの訓練を既存の6経路で実施するとし、それらの経路を図示。そのうちの一つが四国にあり、東洋町付近と愛媛県西条市付近をほぼ東西につなぐルートが示されていた。また飛行回数は年間467回と記されていた。
この報告書について県危機管理・防災課の担当者は「飛行経路は従来、嶺北付近というざくっとした場所しかわからず、今回、初めて具体的に分かった」。飛行回数については「予想以上の数だ。オスプレイが配備となれば、訓練回数がさらに増えてしまう」と危機感を募らせている。
94年に墜落事故があった早明浦ダム近くの大川村井野川で烏骨鶏(う・こっ・けい)約200羽を飼育している川上文人さん(59)は「死活問題だ」と訴える。
大川村など嶺北地域の4町村は昨年12月に連名で中国四国防衛局長に飛行中止を要請。その後、飛行回数が減っているが、川上さんによると、烏骨鶏がおびえて卵を産まなくなったり、せっかく産んでもかえさなくなったりしたことがあったという。「オスプレイが来るとますます困る」と川上さん。
本山町役場によると、米軍機は人家や病院、学校の上を、時には乗っている人が見えるぐらいの低高度で飛んでいくという。
http://mytown.asahi.com/kochi/news.php?k_id=40000001206260002
四国の中心部を東西に貫く四国山地は、中央構造線の南に位置し、千メートル級の山が
特殊な形状で連なる地形です。
この地形が朝鮮半島の38度線近くによく似ていることから、米軍が飛行訓練に使って
居るようです。