米新型迎撃ミサイルの実験成功
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- 2012/06/28 21:45:16
[ワシントン 27日 ロイター] 米国防総省のミサイル防衛局は27日、ミサイル防衛(MD)計画で米軍需製品メーカー、レイセオン(RTN.N: 株価, 企業情報, レポート)が開発する「SM3(スタンダードミサイル3)」の迎撃実験に成功したと発表した。ミサイル開発を進める北朝鮮やイランからの攻撃を想定したもので、同局は「想定通りに機能した」としている。
実験はハワイ州カウアイ島沖で現地時間26日深夜に行われ、同局によると、弾道ミサイルから分離された中距離弾を標的に、イージス艦「レイク・エリー」がミサイルをレーダーで探知。同艦からSM3を発射・迎撃した。5月に続き2回連続の実験成功となった。
同局は声明で「これまでの情報では、全てが想定通りに機能し、非常に正確な迎撃ができたようだ」と明らかにした。
米国は、イランや北朝鮮による核ミサイルや生物・化学兵器攻撃の可能性に対処するため、2020年までに改良型SM3の配備を計画。「ブロック1B」と呼ばれる新型モデルは15年にルーマニアに配備されることになっている。
同ミサイルは日本政府も配備を検討している。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE85R01A20120628
RIM-161スタンダードミサイル3ブロック1Bは、現在イージス艦に配備されているRIM-161
スタンダードミサイル3ブロック1Aをベースに改良したミサイルです。
SM-3ブロック1B及び第2世代イージスBMD4.0.1システムは2波長化された赤外線
シーカーを組み込んでアップグレードされており、信号処理速度を向上させることで、より
長距離の探査ならびに標的と囮の識別が可能になっています。加えて、推力可変型進路
変更・姿勢制御システム(Throttleable Divert Attitude Control System:TDACS)によって、
これまでよりも大きな軌道変更を目指しています。
システム自体が最新の為、同じイージス艦でも韓国のイージス艦には搭載できません。