金銀ボーヤは永遠に (連載 第2話)
- カテゴリ:日記
- 2012/06/28 22:12:37
「ねぇ、銀ボー? 航海も4日目ともなると、だんだん飽きてくるね?」
「え! 金ボーヤでも、後悔することがあるの? しかも、4日間も?」
「うん、普段そんなに航海はしない方なんだけどね。 って、 銀ボーヤだって、今、航海してるじゃん?」
「え? オイラは、それなり楽しんでるけど?」
「お、オイラだって、それなり楽しんでるけど! でも、この全然 景色が変わらないってのがねぇ…」
「うん。 どこまで行っても、海ばかりだよね…」
「あれ? 今回は、ラジオ放送じゃないんだね?」
「うん、日本から離れすぎて電波が届かないから、今回は普通のブログらしいよ」
「あ、そうなの? それにしても、何だろうね? 今日のこの天気は? 霧が深くて何も見えないよ!」
「それに、すごく寒くなってきてるけど!」
「それもそのはず、どんどん北へ向かっているからね!」
「ねぇ? 宝島って、本当にこの方角で合ってるの?」
「合ってるに決まってんじゃん! この黄金の羅針盤が、指し示してるんだもの!」
「ねぇ? それ、ただの方位磁針だよね?」
「え? そうなのかな?」
「そうだよ! だから、北しか指さないんじゃん!」
「そ、そういえば、そうかもね?」
「どうするの? このまま、北極まで行っちゃったら!」
「そ、そしたら、白クマでも見て帰る? 前にさ、銀ボーは、白クマを見たい って言ってたじゃん?」
「い、言ってたけども!」
「それにさ、運がよければ、オーロラも見られるかもしれないよ!」
「え! オーロラまで見られるの?」
「そーですよ~、このまま北極に向かわない手はないですよ~」
「お、オイラは、それでも満足だけど…」
「うん、オイラも、それで満足!」
「でも! 今回の旅の目的は、観光ではなく、宝探しだったはず! オイラたちはそれで満足でも、他の
海賊たちが、それで満足するかどうか…」
「じゃ、じゃあさ、そのオーロラこそが、キャプテン・キッドが隠した宝だ! って言えばいいじゃん!」
「えー? それで納得すると思う?」
「大丈夫! 海賊たちは、単細胞だから!」
「単細胞って…。 金ボーヤが、単細胞なんじゃん…」
「え? 誰が、多彩なボーヤだって?」
「言ってないし!」
「さてと、ご飯までには まだ時間があるから、何かして遊ぶ?」
「ねぇ? 食べることと、遊ぶことしか、やることがないわけ?」
「そ、そんなことないよ! 寝ることも ちゃんとしてるし!」
「そういえばそうだね。 海賊なのに夜9時には寝ちゃうものねぇ」
「そりゃそうだよ! しっかり睡眠をとっておかないと、いい仕事ができないからね!」
「それもそうだけど…」
「と言うわけで、ボーヤ海賊団の3か条は、食う 寝る 遊ぶ だからね!」
「あ、あの? 仕事が入ってませんけど?」
「ちなみに、大人海賊団の3か条は、飲む 打つ 奪う だから!」
「おぉ! さすがに、貫禄があるねぇ! ボーヤ海賊団には、越えられない壁があるよねぇ」
「いつか、越えて見せるぜ!」
「大人になれば、越えられそうな気もするけど…」
「な、何を言う銀ボー! オイラは、永遠のボーヤだからね!」
「お、オイラだって、永遠のボーヤだよ!」
「と言うわけで、オイラたち、もう海賊なんだから、お酒ぐらい飲ませてほしいよね!」
「え? ボーヤが飲んでいいのは、甘酒くらいだよねぇ…」
「あと、紅鮭!」
「それは、さけはさけでも、違うさけだし!」
「あとさ、オイラたち、もう海賊なんだから、博打(ばくち)とまでは言わないから、カジノぐらいは
やらせてほしいよね!」
「残念ながら、カジノは 21歳以上にならないと、できないんだってねぇ」
「せっかく、この船にカジノがあるのに、やらないなんて宝の持ち腐れだよね!」
「あ、大人海賊の皆さんは、金ボーヤが寝てから、夜な夜なやってるらしいよ?」
「え! ず、ずるい!」
「しょうがないよ、オイラたち、永遠のボーヤなんだから…」
「は、早く大人になりた~い!」
「あ! 金ボーヤ 造反す!」
「そういえば、まだ、海賊行為をはたらいてなかったね」
「うん、あまり他の船とすれ違わないからねぇ」
「それもそうだね。 こんな、へんぴな所を航行してるからね…」
「うん。 海賊なら、カリブ海を航行しないとねぇ」
じつは、海賊バージョンの時は、ジミーボーヤが一等航海士、ボビーボーヤが料理長だったりしますw
でも、今回、二人とも忘れて来てしまっているという… ’o’ ヒャー
ベテランの海賊たちが乗っているので、大丈夫だとは思いますけど…。
永遠のボーヤでいたいような、早く大人になって カジノはしてみたいような…、そんな年頃ですw
北を示す方位磁針。無事にお宝のありかを見つけられるのか・・・
ドキドキしますねぇ金ボーヤさんと銀ボーヤさんはカジノもお酒もやりたいけど
出来ないもどかしさがいいなぁと思いましたw
(o´∀`o)ニコッ
しかも、豪華客船での旅ですからねぇ、最高に贅沢ですよ!
で、でも、乗組員が海賊なんですよねぇ。。 ^^;
そうです! 金銀ボーヤは、ボーヤのままでいたいような、でもちょっぴり大人にも憧れがあるような、
そんな年頃です (*≧m≦*)ププッ
でも、暇と時間があってこんな風に目的もなく旅するのって、最高に贅沢ですよねぇ。。
ことば遊びなのかダジャレなのか (;^_^A アセアセ・・・
金銀ボーヤは大人になりたいけど大人になりたくないんだね(*≧m≦*)ププッ