欧米諸国、核協議に真剣な姿勢見せず
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- 2012/07/01 19:36:35
[ニューヨーク 29日 ロイター] イランのカザイ国連大使は29日、同国の核問題を協議する欧米諸国について、こう着状態の打開に向けて「真剣に取り組んでいない」と批判した。 米国、中国、ロシア、フランス、英国、ドイツの6カ国とイランは今月、イランの核開発をめぐる協議をモスクワで行ったが、大きな成果は得られないまま協議を終了していた。
カザイ氏は発表した声明で、「6カ国の中には解決策の模索に消極的で、真剣な姿勢を見せていない国が複数存在することは明らかだ」とし、今後もこう着状態が続く可能性があると強調した。
その上で、「米国や欧州の数カ国は、われわれに対する圧力と制裁を強化すると表明してきた」と指摘。「有意義な対話を持つことに前向きでないことを示している」と述べた。
イランは自国の核開発計画について、軍事目的ではないと主張し、核兵器開発ではないかとの見方を否定している。
欧州連合(EU)は、イランからの原油輸入を7月1日付で禁止することを正式に決定。国際エネルギー機関(IEA)によると、イランの原油輸出は今年に入り約4割減少している。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86000820120701