月の小犬
- カテゴリ:自作小説
- 2009/07/02 19:56:24
夕べ月の上で一匹の泣いている小犬に会いました
にいちゃあんにいいちゃあんと下界を見下ろして
泣き続けています
彼は天国に行くのを拒否した迷(まよ)い子の▼・ェ・▼
でももう戻れません
どこにもいけないのです
彼の涙はあふれて三日月の端から零れ落ちぎんのしずくになって
大好きな兄ちゃんに降り注いでいるのに
兄ちゃんは気づきません
昨日は私の力が強まる銀の月青の光日だったので
一緒に降りましょう下界に還元してしてうまれかわりませんか?と聞きました
が生まれ変わっても兄ちゃんと会えるとの保障は私には出来ないと言うと
いやだココからなら兄ちゃんがみえるからココにいるといいます
私にはどうする事も出来ず抱いてなでてあげるのが精一杯でした
兄ちゃんは今も貴方を思い続けていますよ
愛してつづけていますよと言って キスしてあげました
おでこの真ん中の毛が短い白い子でした
また力が強まる日がきたら行って見て説得しようと思います
おばかさんの小犬
あなたがどこにいても
あなたが幸せなら兄ちゃんもしあわせなのに
あんなに銀のしずくが降り注いでるのに
きづかないにいちゃんもおばかさんね
還元の魔法を使えるほどあたしの力が強まる日はめったに無いのに
私にとっても随分と危ない魔法なのにあんまりかわいそうで
いちかばちかいのちがけでやるきでいたのに
あの子がその気になった時
私にそのちからがあるといいのだけれど・・