不覚
- カテゴリ:家庭
- 2012/08/11 17:22:44
それはまだ、ひまわりが闘病生活をしていた頃。
状況は、私だけ主治医からひまわりの余命を宣告されていたという時期です。
ひまわりは自宅での化学療法(抗がん剤)治療を行っていました。
私は大して仕事も出来ず、その反面治療費もかさみ、そして何よりもひまわりの身体に対しての心配で、少し参っていた頃です。
私たちは息子を連れてちょっと買い物に出かけた時のことです。
帰りの車中で、今ではもう会話の内容はすっかり忘れてしまいましたが、私はストレスからひまわりに愚痴をこぼしてしまったのです。
一方でひまわりはどこまでも前向きで、治ったらああしたい、こうしたいという話ばかり。
本当ならば、私もそういった話に付き合ってあげなければならなかったのでしょう。
しかし私は、ついに少し大きな声を出してしまったのです。
「何故怒っているの?」といったひまわりの表情を見て、ついに私の目から涙が流れて来てしまったのです。
情けない夫ですね・・・。
その日、私は午後から仕事の打ち合わせに出てしまい、帰りはすっかり夜になってしまいました。
家に帰ると、私のPCにメールが入っていました。
ひまわりのメールアドレス。
「アンタがそれほど苦しんでいるなんて、思わなかった。」
「病気とはいえ、甘えすぎだったかもしれないね。」
「アンタのこともちゃんと考えなきゃね。」
「ごめんね。」
そのメールを読んで、再び涙する招き猫でした。
ひまわり。
謝るのは俺の方だったよ。
弱い夫で済まなかったな。
一番辛かったのは、誰でもなく君だったんだもんな。
こんな父に息子を置いて行かなければならないなんて、さぞや心配だったと思う。
でも、俺も少しは学ばせてもらったよ。
まだ心配だろうけど、これからも見守ってくれ。
息子を一人前に出来たなら、褒めてくれるか?
俺はその為だけに生きてゆくよ。
たくさんの想いを綴っていただいて、ありがとうございました。
病気ってね、家族全員と病魔との闘いなんですよね。
誰かが言ってました。
癌という病気は、特効薬はありません。
しかし、唯一特効薬と言えるものがあります。
それが「愛」なんです。
患者の家族への愛、そして家族の患者への愛。
それが恐るべき病気と戦う上で、これ以上無い武器になるようです。
妻も、その恐ろしい癌という病気でした。
実は、私もかつて、この病気と戦ったことがあります。
幸い早期発見だったため、無事に帰ってくる事が出来ました。
その時の事は、ここのブログの古い記事に書きました。
妻の私への看病は、今となってはこれ以上無いくらいに有難かったんですよ。
だから、妻の時は私が同じように頑張りたいって思っていたのですが・・・
このような有様です(笑)
のぁさんの同室だった患者さん・・・
辛いですねぇ。
きっと涙を流してしまうような病名だったのでしょう。
私も初めて妻の病名を聞いたとき、医師の前ではばかり無く泣いてしまいました。
病気はコチラの都合とは関係なく、訪れてしまうものです。
しかし、何も私の妻に、当時4歳になったばかりの息子がいるのに・・・
そう思ってしまうと、涙はとめどなく流れてしまいました。
まぁ、あれから5年も経ちました。
色んなものを背負いながら、私もココで生きております。
のぁさんも、そして他の皆さんも、きっと色んなものを背負ってるんだと思います。
だからせめて、残された私たちで満ち足りた人生をおくりましょう!
元気で、笑顔で、精一杯生きてゆきたいですね!
はい、友伸ありがとうございました!
とても嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします!
闘病生活中の招き猫さんの気持ちお察しします。
奥さまは招き猫さんのような旦那さまがいらっしゃってお幸せだったと思います。
実は私、先日まで1ヵ月程入院しておりました^^;
招き猫さんの日記を読んで、同室にいらっしゃたとある女性のことを思い出しまして。
とても明るく、優しい方でした。
旦那さまと2人の可愛いお子さんがよくお見舞いにいらしてました。
その時は特に明るく病気しているとは思えないくらいでしたが
夜になると鼻をすする音が聞こえるんです。
彼女は自分の病気と懸命に向き合い闘っていました。
カーテンの向こう側でこっそり泣いていて、私も病人ながら心痛みました。
もちろん、彼女の苦しみははかり知れません。
また、その彼女を支えるご家族の方のお気持ちも。
病気する側も支える側も懸命に、私もそうでした。
私も彼女も家族の支えがあってこそ、頑張れました。
招き猫さんの奥さまは、確かに招き猫さんに支えられていました。
ですから、謝る必要はないと思います。
これからも、奥さまを想い続けてください^^*素敵な御夫婦ですね!
PS
友だち申請させていただきました。
よろしければ、仲良くしてください(*゚v゚*)
ヤバイよね、余命宣告。。。
特にさ、ウチのは看護師だったじゃない。
だから知識を持ってるからある程度気付いてたって思う。
でも、必ず帰って来るって最後まで言ってたんだ。
ある人がね、そんな訳ないって
本人もダメだってわかってて、周りに気を使って元気なフリしてたんだって言うヤツがいた。
でもね、そんなはずは無いんだ。
だってね、ひまわりは亡くなる半月前まで、歯医者にも通ってた。
しかも、彼女は歯の治療嫌いだったんだ。
もうすぐ死ぬってわかってたらさ、そんなイヤな治療しないでしょ。
だからね、絶対に帰って来るって、最後まで思ってたんだ。
状況はかなり厳しいって、私もそれだけは言ったんだ。
やっぱ看護師騙すわけだしね、そのくらいは伝えないと騙せない。
その中で彼女は最後まで戦ったんだ。
妻として、母として、そして医療従事者として戦ったのかも知れん。
やっぱ一番頑張ったのはひまわりさんですよ。
それなのにね、私がこんなでしたからねぇ・・・。
かんちゃんも辛い想いしとるのね。。。
皆、色んなモン背負って生きてる。
ワシもなぁ、追いかけるものも無いしなぁ。
息子の成長が嬉しいし、こんな父でも、父父言うてくれるし。
ヤツがいっちょ前になったら、仙人にでもなるわ^^
ワシの父が1ヶ月前に亡くなってその亡くなる1ヶ月前にワシも聞いたさ(-_-;) 本人には言えない、でも
あまりにも本人に危機感ってか、のん気にされてると何とも言えない焦燥感に襲われてなぁ・・・つい声を
はってしまう・・・それワシもやりましたよ、はい(゜_゜>)
最後まで愛する妻を看取った猫さんが弱いとは思わないよb 逆に平気な方がどうなんだと思うよ、ホント。
猫さん、ひまわりさんを心配させたくないなら息子さんを一人前にして送り出したら自分も幸せにならんと
イカンよ(・∀・)b息子も自分も幸せになる為に生きるだよ!ワシがひまわりさんならそう思うじょww
愛するがゆえに、そして弱さゆえに苦しむのですね。。。
頑張ったかどうかは、私にはわかりません。
もっと頑張らなきゃいけなかったのかもしれないし
頑張れたのかもしれません。
でもまぁ、今となってはどうしようもありませんね・・・。
愛に支えられていた・・・
それはもう、あの頃の生活が今は只愛おしくてなりません。
愛情があるからこそ頑張るし
だから苦しいし・・・・
それでも、愛情に支えられてなんとか生きてることが素晴らしいんだ。
ようこそおいでくださいました~!
お盆ですね。
昨年末に引越しをして、狭い部屋に変わりまして・・・
昨年までは盆提灯を出していたのですが、今年は狭くて出せません。
でも、どうやら迷わずに帰ってきてくれたようで・・・。
いつもは楽しい記事も書いていますので
よろしければまた、遊びに来てくださいね!
お盆は奥さんのいい所もはなしてあげてください・・・
このブログで半泣きです・・・
この時はとっても辛い時期でしたねぇ・・・。
身内のそういった言葉も、辛いですよね。
特に、大好きなおばあちゃんともなれば・・・。
かけがえの無い理解者であれば、尚の事ですね。
そこはね、アレンちゃんがおばあ様に、たくさん孝行して差し上げてください。
そしてもっともっと生きていたいと思ってくださるように、立派に活躍して見せてあげればいいと思います。
そうすればアレンちゃん自身の想いもね、きっと伝わると思うんですよ。
私達よりもおばあ様の残り時間は、きっと少ないわけですし
アレンちゃん自身の後悔が残らぬように、いっぱい孝行して差し上げましょう!
私は後悔ばかりなので、寂しい想いをしています。
だからお盆は、妻の事をたくさん考えて、話せたらって思います。
「はよー死んで楽になりたい」とか言ってます。
私は小さい頃からおばあちゃんっ子だったので、
父がいなくて母だけという形なので正直心に
ぐさぐさきています。大好きな人が亡くなると
いう事を考えると心が痛いです。
でも、今野球をしている自分を応援してくれている
人の中の一人なので精一杯頑張りたいと思います。
お盆という大切な日です。いっぱい語り合って下さい。
長々と失礼しました。
今思えばですね、もっと出来ただろうって思っちゃうんですよね。
確かにですね、あの時はいっぱいいっぱいだった気がします。
そのために、余計に彼女に心配をかけちゃいました・・・。
ええ、昨夜はたくさん話しましたよ!
そして朝方には夢で逢えました。
やっぱり帰ってきてくれているんですねぇ~!
そんな状況で、涙を我慢できるなんて、
その方が難しいと思います。。。
猫さんの強い意志が、
ひまわりさんを安心させてるんだと思いますよ。
今頃、なかよくお話してるのかな~^^
私も一緒です。
ひまわりが生まれて来てくれた事、そして出会えた事に感謝です。
きっと彼女も、生まれた意味について、生きる意味についてたくさん学んだと思います。
だから、もう一人、息子にも言いたいんですよね。
産まれて来てくれてありがとう!と。
きっとですね、残された私達は
いつまでも覚えていてあげる事と、いつでも思い出してあげる事しかできません。
でも、そうする事できっと永遠に生きられるんだと思います。
そして私達が満ち足りた人生を送る事こそが、逝ってしまった人の願いだと私は思います。
きっときっと、たくさんの事を学ばれたのでしょうね。
わたしも 逝ってしまった人たちとの思い出を胸に
より良い人生を生きようと、やっと動き始めることが出来ました。
強く、優しくなりたいです。
いや~辛さはなかなか無くなりませんね。
この際、一生この辛さを持ち続けようかと思っています。
そういうのも必要なのかもなぁって思うようになりました。
彼女の前向きさは、本当に素晴らしかったんですよ。
たとえ可能性が薄くても、完治例の無い病気だったとしても
自分が最初の完治例になるんだ!と。
私も必死に前向きに応援しましたが、ついにこの時に流れてしまいました。
弱かったのでしょうねぇ・・・。
旅立つ人の想いは、やはり残される人の事なのでしょう。
その想いはきっと、生きている私達の心の中に・・・。
本当に一方通行なのが困りますよね。
何でもいいから、何かの形で存在を伝えてくれればいいのに。
でも、私が一緒だと思ってさえいれば、一緒なんですよね。
精一杯、彼女を感じながら生きてゆこうと思います。。。
きっとね
「コイツで大丈夫かなぁ・・・」
って思っていると思います。
心配で心配で、仕方ないまま旅立ったんだろうなぁと。
そうですねぇ
きっと今頃こちらに向かっている頃でしょう。
来てくれたら、何かご馳走しなきゃねぇ・・・。
精一杯と言うよりも・・・
いっぱいいっぱいだった気がしますよ。
もっと出来る事があっただろうに・・・と。
後悔しても仕方がありませんが、時間は戻りませんからねぇ・・・。
病気って本当に厄介ですね。
本人や家族の都合や予定とは全く無関係に、突然やってきます。
それは本人は元より、家族にとっても大変な事ですよね。
病気を抱える人を持つ家族にとって、本当に何も出来ないというもどかしさが苦しいのです。
私も看病をされる事も経験し、そしてこの時は看病をする苦しさも味わいました。
どんなに気をつけていても、病気はある日突然にやってきます。
元々、我が家で一番身体に気を使っていたのは、妻なのです。
それなのに、よりによって何故彼女が・・・という想いでいっぱいでした。
本当に、自分が代わってあげられるのならって思いましたよ。
私がこの後の人生で、どんなに後悔しようと、苦しもうと、そんな事はかまいません。
ただ、息子だけは健やかに、そして充実した人生を送って欲しい。
それを私の残り時間でフォロー出来れば、それが私の幸せなのだと思っています。
辛い思い出に、どうか苦しまないで。
ひまわりさんの前向きさ、明るさが
救いでもあり、辛くもあったのですね。
ひまわりさんのメールのことばに
先立たなくてはならない人も、残される
人たちの幸せを、精一杯祈っているのだ、
ということが、なめこにはわかりました。
そう思うと あんまり寂しくないかもしれません・・ただ 一方通行だから
困りますね・・ でも いつもいっしょです!!
お盆ですもんね。
ゆっくりひまわりさんとお話してくださいね。
精一杯だったと思うよ・・・。
きっとひまわりさんはとっても素敵な方ですし、招き猫さんのことを許しているでしょう。
今もきっと見守り、応援し、微笑んでくれていると思います。
闘病というのはきっと本人も、そして看病する方もつらいものだと思います。
私も今回祖母の危機に直面して何もできない自分に、何でもないという祖母に涙が何度も出そうになりました。
お互いが相手の気持ちを分かっているからこそ、、、だと私は思います。
息子さんを一人前にすることはとても大事なことかもしれませんが、
招き猫さん自身もたまには省みなくては^^
ひまわりさんが招き猫さんのお身体のことや内面を心配してしまいますよ。
心身共に健康であるからこそ、他人を気遣い少しの変化も見逃さず温かい心で包めるものだと思うのです。
招き猫さんに癒しを、許しを。