路上生活者支援の炊き出しの手伝いをしました。
- カテゴリ:仕事
- 2012/08/11 22:24:37
今日も今日とて、
朝から晩まで、
路上生活者支援の炊き出しのお手伝いをしてきました。
今日はお盆の時期なので、
夏祭りと銘打ちまして、
今年一年で亡くなった人の慰霊祭や
スイカ割り大会、
お昼にそうめんを出し、
夕方はカレーでした。
この炎天下、
野外で約300人分、600食を作るのは
肉体労働以外の何ものでもありません。
で、こうして自宅に帰ってきて、水分補給です。 ぷしゅ…
ご苦労さまでした、自分。
…というか、公的機関がまともに機能していないのです。
上から、そして世論から、機能しないように求められているのでしょう。
学校の場合と真逆かもしれません。
現代はだれもが路上生活者になる危険性がある社会だと思っています。
多くの人は、そこに至った様々な事情を考慮しようとはせずに
「あの人たちは怠け者だから」の一言で切り捨てます。 表立って反論できない自分も同罪・・
きちんとした情報を得るためにはそれなりの機関に相談しなければならないのですが、
学歴の低い人たちの中には、役所をはじめ公的機関は敷居が高いと感じる人たちがいます。
炊き出しなどの支援者には心を開いてくれるかもしれませんね。
正しい情報を得て、上手に支援を受けながら立ち直ってほしいと思います。
初めて路上生活になってしまった人たちは、
そんな情報は何も知りません。
世間で言うところの「ホームレス」という人々は、
路上生活が長期化しても、なんとか命をつなぐ術を見つけ出した人で、
初めて、そのような境遇に陥った人は、そのような情報も術も、何も知りません。
(ここに「ネットカフェ難民」という裏ワザが生まれたともいえます)
ですから、一番危険なのは、初めて路上生活に陥った人々で、
彼/彼女たちは生活保護を含めて、あらゆる情報を知りませんから、
(知っていても、週刊誌情報の域を出ませんから)
支援の存在を知らずに追い詰められてゆきます。
その絶望感たるや想像にあまりあると思います。
初めて、路上生活に至った人の多くは、
怖くて、夜通し街を歩き回ると言います。
そのような生活を支え、やり直せる情報に接することができなかった時、
彼/彼女らの多くが、自死を選択してしまうのも…、
ですから、
ギリギリの命を救うために食事を提供しながら、
同時に、生活相談・医療相談等を行い、
なんとか福祉制度へと繋げていこうとしているのです。
ですから、食事の提供は、
もちろん、ギリギリの命を繋ぐためでもありますが、
「ここでこうして、あなたたちの生活相談に応じる人々がいるのだから、
だから、いつでも相談に来て下さい。この状況から脱して下さい」
というメッセージを発しているわけでもあります。
ですから、最近の生活保護バッシングには、とても困っています。
レアなケースを取り上げて、
それが生活保護全体を蝕んでいるような報道をされた時、
生活保護という制度の利用を、
必要としているにも関わらず、多くの人が躊躇してしまい、
周囲の人々が制度利用者を冷たい眼で見てしまうことで、
この制度が本来の機能を果たせなくなるという…
ある意味、この活動は、
そういう制度と世間の狭間で、
何も支援を受けられずに孤立している人々の、
受け皿になっているところがあります。
このような活動は、
行政と世間の無理解の狭間に成立しているのであり、
本来ならば、存在しない方がしあわせな活動なのです。
う~ん、
確かに、
スイカ割りや慰霊祭、
そしてお昼のそうめんは、
少し和むのですが…、
基本的に、
命をつなぐぎりぎりのところで、
生きている人たちなので…、
生きていくことの厳しさ、空しさは、
深いのだと思います。
路上生活者を支援することへの非難も多い中、お疲れ様でした。
季節を感じる行事は心が和みますね
支援された方も 美味しいお食事と一緒に 楽しいひと時だったことでしょう^^