ドラマ【浪花少年探偵団】【薄桜記】
- カテゴリ:テレビ
- 2012/08/14 11:52:51
【あらすじ】しのぶは一人暮らしをしているのに、毎日のようにやってきて世話を焼く母・妙子が鬱陶しく、ついきつく言ったため、妙子はもう来ないと言い鍵を置いて出て行ってしまう。一方ゲーム店で、本間がしのぶのクラスの鉄平と、1本しかないテレビゲームを奪い合い、店の前で口論している時、2人が持っていたゲームを見知らぬ少年が奪って逃げてしまった。それを聞いたしのぶは怒り、少年を捕まえようと息をまいて出かけるが、せっかく見つけたのに取り逃がしてしまう。その道すがら、しのぶのクラスの美奈子の義父が大家をしている長屋で殺人事件の捜査をしている新藤と漆崎に出会う。 【あらすじ】典膳の身の回りの世話をしてくれていたお豊の父親が病死した。お豊は典膳に、奉公先が決まったと言って長屋を去っていくが、本当は父親が長く病床にあったせいで嵩んだ借金を返すため、遊女になったらしい。高田馬場での決闘で人を斬り、奉行所に捕えられていた安兵衛が、無罪放免となり長屋に帰ってくるが、お豊が売られたことを知り悔しがる。そんな安兵衛の噂は江戸中に広まっており、連日のように訪問客があった。ある日典膳と安兵衛が酒を飲んでいると、その席に紀伊国屋の番頭と名乗る男が安兵衛を訪ねてきて、ぜひ主人と会ってほしいと告げる。
【感想】お、久々に殺人事件ですねっ! とはいえこんなに同じクラスの子が殺人事件に巻き込まれるのはありえないですがw それを言ってちゃこのドラマは見れませんw まぁ実際のところ今回は殺人ではなく自殺だったんですが。特に推理するようなこともなく、淡々と解決しましたなぁ。まぁメインは事件の方ではなく、ホームレス小学生の方でしょう。自殺した少年の父親は、少年を母親の元に行かせた時にはもう、自殺する覚悟だったんでしょうかね。金もない、水も出ない、家賃が払えず追い出されるかもしれないという状況では、確かに酷い母親とはいえ、子供を渡す覚悟をしたことは間違いないでしょう。その後の自殺は発作的なものでしょうか。こればっかりは本人に聞いてみないとわからないですよね。大家が気を失い、殺してしまったと思い込んだのかもしれないですね。でも考えてみれば、自首すればしばらく三食つきで屋根の下で暮らせたのになと思います。明らかに殺意がない状況だし、交通事故が立件されたとして、再犯とカウントされたとしても、それほど重い罪にはならないと思いますしね。刑務所の中では職業訓練もしてくれますしねぇ。しかしまぁ、あの母親の身勝手さには呆れますな。普通なら、父親が死んだと聞けば、息子はどうしてるんだろうと気にするはずなのに、刑事たちにそんな質問は一切せず、いなくなったと聞かされても自分では何もせず。父親がどうしても引き取りたいと言ったという彼女の証言も、あながち信じ切れませんね。しのぶのタンカに期待したんだけど、子供を産んだことがない、貧乏を味わったことのないあんたにはわからんと言われて、その後ブチ切れてしまったんで、イマイチ爽快感がありませんでしたな。私だったら「あー、わからんわ。わかりとうもないわ! 今は金あんねやろ? 貧乏ちゃうんやろ? ほならまず子供引き取ろ思うんが普通の親とちゃんうかい! あんたは自分のために子供がジャマなだけなんや。うちには子供おらへんけど、自分の生徒たちもっと大事にする自信あるわ! そない子供が嫌いやったら、この場で子宮引きずり出して足で踏み潰したろか!? おら、股開かんかい!!」後半部分はちょっとパナソニック劇場では無理でしょうな…。
【感想】時代劇なので、大河のように史実と比較するのは馬鹿げていると思いますが、今回は堀部安兵衛のことについてちょっと。安兵衛が堀内道場に通い、高田馬場で助太刀をし、その後浅野家の堀部家の養子となったことは事実なのですが、ドラマは実際とは少し食い違っています。まずドラマの安兵衛は、剣の試合で負けたことを恥じて新発田藩から出奔したということになっていますが、実際は安兵衛が13歳の時、父親が何らかの不始末で家を追われて浪人になり、2年後に死亡、安兵衛は祖父の下を経て姉の嫁ぎ先の長井家の世話になります。それでもきっと居場所がなかったのでしょう、19歳で長井家の親戚を頼り江戸に出てきました。そしてドラマの安兵衛はずっと長屋暮らしでしたが、実際は堀内道場で頭角を現し、免許皆伝、堀内道場の四天王と呼ばれるようになり、剣術指南の依頼も結構あって、高田馬場の前には一軒家を構えるほど裕福になっていました。高田馬場での果し合いについては、講談や芝居になったり、そもそも噂話に尾ひれがついたこともあり、18人斬りなどと言われたりしているようですが、これはドラマが正しく斬ったのは少なくとも3人らしいです。ただ、助太刀に関しては遅れて到着したのではなく、当初からいたという説が有力のようです。そして、上杉家からも仕官の口があったのかは謎ですw さて典膳と千春ですが、どうやら典膳は千春を再婚させようと、あんな嘘をついたんでしょうな。まぁこれから先、嘘になるかどうかはわかりませんけど、少なくとも今は嘘でしょう。人生の機微も知らぬ若いうちに尼になってしまっては、千春が可哀相ですからね…。とはいえ、家老の娘が嫁に行っても、長屋住まいほど人生の機微を知ることはできないとは思いますがね。あと紀伊国屋ですが、饒舌な役柄でしたが、江守に以前ほど立て板に水を流すような喋り方ができなくなった感じがしました。5年ほど前に軽度の脳梗塞で入院したらしいですが、その影響なのか、それとも年を取ってしまったのか。ちょっと残念な感じでした。もうちょっと若い俳優さんの方がよかったかな。ちなみに紀伊国屋は高田馬場の決闘があった年には、25歳くらい。江守じゃそのじいさんくらいの年です(;´Д`)