Nicotto Town



富士山に行ってきた(2)


ここからは岩だらけの道だ。

長男は苦手だが、私にはこっちの方がまし。

下の子らも、特に次男は猿のように登る。

三男はわざと道なき道を登ろうとする。

落石の危険がありそうな時だけ注意して、後は見守る。

250分、富士一館(2800m)。

皆の要望でカップヌードルを食べる。

こういうところでは格別なうまさだ。

325分、東洋館着。

ここから次の8合目までが長いのは分かっている。

それまでは5分程度しか休憩を取らなかったが、ここでは少し長めに休憩を取る。

次男と長男がお互いの足裏マッサージを始めた。

歩き続けて、すでにみんな足も痛いし筋肉痛も出始めている。

長男が三男の、次男が私のマッサージまでしてくれた。

だが、痛い。

次男の力は半端じゃない。

ツアーの人たちに声をかけられた。

ペースが似ているので、何度か会っている。

追いつかれるとこちらが出立する、という感じ。

とにかく抜かれなければ何とか宿に着けるんじゃなかろうか、と。

もう1組、香港人のお姉さんと仲良くなった。

香港人と言っても日本語ペラペラ。

だからこちらも話ができるのだが。

外国人登山客は結構多い。

去年よりも明らかに多い。

もうすぐ世界遺産に認定されるとのうわさもあるから、海外でも知名度が上がっているのかもしれない。

「ハロー」「ウェルカム」など登ってきた人に一言でも声掛けを心掛ける。

少しでも日本に好印象を持ってもらえますように。

412分、8合目太子館着。

何とか皆無事だ。

私にはこれからが難関の急な砂利道に入る。

ここからは山小屋間の距離もある。

ジグザグ道を何往復かすると頂上に見える山小屋に着くが、着いた先には先の見えないジグザグ道が続いている。

そんな場所なのだ。

何度も「深呼吸だよ」と声をかける。

440分、蓬莱館。

530分、白雲荘。

550分、元祖堂。

ここは香港人のCさんが泊まる宿なのだそうで、記念に三男と写真を撮った。

休憩のとき、何度も会ったグループで、そのたびに三男に話しかけてくれた。

どうもありがとう。

ここから本8合目まではまた少し間がある。

這い蹲るように体を曲げ、のろのろと上っていく。

深呼吸しながら。

体を伸ばせば、明かりが見える。

あまり遠くに見えるので地面を睨み、いつの間にか近づくのを待つ。

630分、富士山ホテル着。

ぎりぎり日の入りに間に合った。

富士山ホテルは3つくらいに別れた山小屋だった。

受付をすると食事のできる棟に移され、食事が終わるとまた別の棟で寝るよう指示される。

ツアーの人たちも同じ宿だというが、良くわからなかった。

夕食はカレーの上にハンバーグと赤ウィンナーが載ったもの、紙パックのお茶、富士山チーズカステラという小さなお菓子。

翌日の弁当にはペットボトルの水までついている。

カレーやハンバーグは去年の江戸屋より明らかに美味しい。

子供が欲しがったので肉類は少々分けたが、カレーはほぼすべて平らげた。

食後は去年と違い、すぐに寝るよう指示される。

多分食後にくつろげる場所がまったくないからだろう。

本当は胃の働きを良くするためにしばらく起きて動いていたほうがいいのだが、疲労には勝てなかった。

まだ7時半だというのに倒れるように寝袋に入り、寝る。

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2012/08/19 14:29
つるまつさん
子供と一緒に登ってみたいと思いますよね。
私もずっと一緒に登山してみたいと思っていたので、今回念願がかないました。
近場に山があるなら、少しずつ足慣らしできていいですね。
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2012/08/18 07:49
読んでると、身体に力が入って肩がこりそうですw
話を聞いてると、自分には無理かな?なんて思うのですが、
2歳の息子がもう少し大きくなったら登ってみたいな、なんて考えもします。

当方、もっとアウトドアしなきゃ。
すぐ後ろに山がある所に住んでるんだから。



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