富士山に行ってきた(5)終
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2012/08/27 11:51:03
この下山道、心なしか去年より砂利の層が厚くなっているような気がする。
つまり砂走りのように滑り落ちるように歩けるということだ。
去年は膝と足首がおかしくなったが、何とか負担の軽い歩き方はないかと周りを見回していると、どこかのツアーガイドの説明が聞こえた。
曰く、
「下山道を歩くとき、どうすれば一番負担がないと思いますか。かかとから降ろす? それともつま先から? 答えは土踏まずです。土踏まずから降ろすようなつもりで足を下ろしてください。滑っても踏ん張らずにバランスを取るように次の足を出せばいいんです。それが一番足を痛めず楽に降りるコツなんですよ」
ふむふむと思い、ためしに土踏まずを意識して踏み出すとなかなか楽だ。
しかも早い。
何しろ一足つくごとに30センチくらい滑ってくれるのだ。
滑る分、足への当たりが軽くなっているような気がする。
どちらかというと、膝より足の付け根あたりが筋肉痛になりそうな予感。
子供らにも歩き方を教え、下りる。
次男は当初自分の歩き方にこだわりたがったが、しばらくするとこの歩き方の方が楽だと気付いたらしい。
一番上手に下りるのだが、足の状態も疲れもひどいらしくすぐに座り込んで疲れたと言い、何度も涙をこぼしていた。
頭痛は高度のせいだけではなく、疲れのせいもあったようだ。
三男はスピードが出るのが怖いのだという。
小さい頃から自転車の前かごで坂道になると「怖い」と言っていた子だ。
己がスリル系の乗り物になるのは怖かったろう。
かといって普段のような歩き方をしていては、去年のように足首と膝をおかしくしてしまう。
なるべく手をつないで「大丈夫だよ」と言ったが、リーチの違いで私と一緒だとスピードが出すぎるとおびえる。
悪いけど、こちらもぎりぎりまでスピードを落としているのだ。
これより遅くすると、こちらの足が持たない。
私の側もぎりぎりなのだ。
長男が一番苦戦していた。
なかなかコツがつかめないらしく、できるようになったと思っても休憩を挟むと出来なくなってしまう。
腰が引けているのもあるのだろうか。
「なんでみんな早いの」とぼやいていた。
とにかく、去年より楽だったのは確かだ。
8時20分、7合目トイレ着。
たった1時間半で下りられたなんて、すごいじゃないか。
去年は膝が痛くてジグザグを往復するたびに休憩を取らずにいられなかったのに、今日はまだ余力がある。
とはいっても今回はこの後がつらかった。
前回はここまでがつらすぎたおかげで時間もなく、痛みを感じる暇もなくここからは突っ走ったが、今回はほっとした分疲れが出た。
長く休んでしまったのも敗因かもしれない。
三男も疲れがピークに達したらしく、今まではなだめれば何とか歩いたのがどうにもならない。
思い出して朝食の弁当を出すと大喜びで食べだしたが、食べだすと「おいしくない…」とがっかりしたようだった。
何しろべたべたで芯のある御飯に3種の漬物と牛佃煮を乗せただけだから、おいしいわけがないのだ。
私たちもみんな残した。
そんな疲れきったところに馬がいる。
引き馬に乗りたいと言われたが、なんと12000円もするという。
おい、いい商売しているな。
無い袖は振れないよ、と言って歩いていたが、6合目の途中からの馬車は一人1000円。
もはや限界の、下の2人を乗せる。
長男は「1000円なんて馬鹿らしいだろ」と歩いてくれたので、浮いた金でみんなにソフトクリームをごちそうすることにした。
5合目、10時ちょっと前着。
10時半の集合に間に合うようにお土産を探したが、帰ってこられない人が多くいたため11時20分集合に変更。
やることが無くて困った。
今回の温泉は河口湖温泉寺というところだったが、少々残念な場所だった。
男女で風呂の内容が違ったらしいが、女性の風呂はサウナがあるのに水風呂が無いのだ。
プールのような露天風呂も日よけが一切ないし、サウナなんて2階に浮いていて、ガラス張り。
浴室や更衣室から丸見えのサウナなんて、のんびりできないじゃないか。
煮え切らない風呂ばかりで、1時間の予定を余らせて出る。
弁当はいわゆる松華堂弁当だが、これもかわいいだけで味はいまいち。
前回の天ぷらそばは量が物足りなかったが、味はすこぶる良かったというのに。
ただ、かぴかぴだった髪を洗い、すっきりした服で飲むビールは最高だった。
うまの値段にはびっくりしましたが、これは馬の所まで行って頼む値段で、タクシーのように馬を呼びつけると追加料金がかかるのだと、私たちの傍で休憩していた団体のガイドさんが話していました。
恐ろしいですね~。
前回の温泉『ゆらり』がとても良かったので今回は少々残念でしたが、それもいい思い出です。
とろろ汁もおいしそうですね。
あの馬、そんなにするんですねえ。俺もちらっとみたんですが、乗っている人って見たことないんで、儲かるんか?と思ってみてました。
登山後のお風呂大事ですよねえ。俺も今回は紅富士の湯に行ってさっぱり、そして自分へのご褒美?に掛川の本丸と言うところでとろろ汁食べてすっきりしてきました。
最後までご覧下さり、ありがとうございました。
おかげさまで富士登山どころか夏休みも終わり、子供等も学校に行き始めています。
この頃の学校は開始が早いです。
次男は頂上まで登ったからもういいと言っていますので、4人揃ってご来光は今後もないかもしれませんが、いつか子供とネパールトレッキング、の夢にほんの少し近づいたかなと思っています。
本当に資金面含めて夢のまた夢ですが、いつかは・・・
無事に下山、おめでとうございます^^
3人の息子さんたちそれぞれの状態を気遣いつつですから、さぞ大変だったことでしょう。
お疲れさまでした。
いつか4人揃ってご来光を拝める日が待ち遠しいですね。
グリコさん家の夏の恒例行事になりそう? ^m^