ドラマ【警視庁捜査一課9係】
- カテゴリ:テレビ
- 2012/08/30 10:27:11
【感想】本宮泰風かっけー! 彼はイマイチメジャーになりきれませんが、そのいかつい風貌からヤクザや犯人役など、数々のドラマに脇役として登場しています。相棒劇場版2(官房長ーっのやつ)で、体中に刺青が入った中国人の死体役といえば、あーあの人かと思う方も多いでしょう。調べてみてびっくりしたんですが、原田龍二の弟というのは似ているのでしっくりきますが、松本明子のダンナなんだそうですよ。こいつは知らなかったなぁ。逆にせんだみつおがすごいチョイ役で出てましたね…。彼の今の芸能界の立場ってこんなもんなのか。犯人はすぐわかりました。ていうかカンですけどね。だってあの不動産屋にあんなイケメンがいるのはおかしいでしょうw 不動産屋といえばしかつめらしいおっさんか、貴金属チャラチャラさせた成金親父と相場が決まっているのに(ドラマでの話ですよ?)、あんなイケメンが出てきたら疑わざるを得ない! つーことで、後はゆっくりストーリーを楽しめました。しかし疑問点が3つほど。まず、何故戸神は「もう東京には戻らない」と言っていたのに、4年で戻ってきたのか。この説明ありませんでしたよね。100万円を持ってほのかのところに行ったということは、彼女が夫のせいで借金まみれになっていることを知って戻ってきたのかな。そのへんの説明がなかったような気がします。そして、あのイケメン不動産屋が戸神を殺した動機が弱すぎる。会話からして彼も元々暴力団の一員だったと考えられるので、カッときての犯行だとは思いますが、今の地位を捨ててまで殺さなきゃいけないような相手でもなかったでしょうに。それから、戸神が刺された後、魚屋の前まで歩いて行く余裕があったなら、救急車を呼んだり病院に行ったりした方がよかったんじゃないかと思うんですがw 高校まで野球一筋で、他のことが手につかなかったのか、まともに就職もできずグレてしまい、ついには同級生の父親を自殺にまで追い込み、やっと目が覚めた。故郷を離れ、きっと日雇いなどでかつかつの生活をしながらも100万貯めた4年間、砂を噛むような思いをしたでしょうね。ずっと想いを寄せていた彼女が困っていたのを助け、もう思い残すことはなかったのかもしれません。魚屋の前で仲間と一緒に食べた美味しいさつま揚げの味を思い出しながら、彼は思ったのでしょう。これで俺は許される、と。きっと彼を刺した不動産屋を恨む気持ちなんかこれっぽっちもなかったと思います。青柳に言わせると、彼はクズですが、クズにはクズなりの幕の引き方ってのがあったんでしょうね。人生ってほんと、思うようにはならないよね。