貴き血流れ、賤しき血流れず
- カテゴリ:自作小説
- 2009/07/06 17:44:42
荒野、照りつける太陽が映すは、影2つ。
鬱蒼と繁る草々の間からわずかに見える瓦礫と
焼け出され、黒ずんだ調度品だけが、
ここに、街があったことを物語る。
「ひどいもんだな、これが神の名の下に行われたってんだから、
ここの神は、とんだサディストだな」
「ああ、おまけに、趣味が悪い…」
「まったくだ、デートの相手なら御免こうむるね」
「信仰ゆえ狂気に走れるのか、狂気ゆえ信仰に縋るのか、どちらにしても流れる血は紅いことには替わらないな」
「やけにロマンチストだな。お前さんは、この流された血を悲しむのかい?」
「そうだな、敬意を表するよ。逃げ出し安全な所で、TVで心配して流す涙よりもよほど尊いんじゃないか?」
「逃げた奴らも、戦って血を流せと?」
「まさか、神さんだって、そんな穢れた血はいらんてさ」
なぜなら、金銭は万人に共通の価値を有するが、信仰の価値は当人にしか通用しないからである。
信仰がなくても人は生きられるが、人がいなければ、信仰は存在しない。
ゆえに、信仰に人を殺すだけの価値はないと思っています。
一所懸命の地という言葉があるように、この国は貴女や僕の祖先が血で血を洗い
血を流しつくして作った平和な国です。それこそ命懸けでね。
他国の紛争を見たとき、そうした人たちのことを思ったりします。
日本は、今、貴方たちが目指した国になっていますか?とね
到ってニュートラルかと・・・書いてるのは僕ですが
セリフは僕じゃないですよw
名も無き2人、2回目の登場です。(1回目は過去ブログ、街の灯を背に)
また登場するかもしれません。お楽しみにw
でも、意味はなんとなく・・・^^;
TVで心配して泣く・・・・
よくあるかもしれません・・
逃げ出さずに・・・・
そういうタイプでもあるかもしれません・・
どちらにしろ、苦しみを含んだ血は見たくないものです・・(>_<)