禮夜組物語 3
- カテゴリ:自作小説
- 2012/09/09 18:52:38
次に目が覚めたのは、二週間過ぎた頃だった。
「うっ・・・・・・・・・!」
体中に激痛が走った。その次に空腹が襲って来た。
「お母さん・・・・・・」
お母さんの名前を呼んだ。
「あ・・・・・・」
突然、涙が零れてきた。お母さんは死んだんだ。
またあの時を思い出した。私をかばってお母さんは・・・・・・
「お母さん・・・・・・!」
大粒の涙が頬をつたった。
私は一晩中泣き続けた。
気がつけば夜が明けていた。いつもなら、お母さんが
いつまでも寝ている私を怒るように起こしてくれている。
けれど、もういない。お母さん無しでどう生きていけばいいの・・・・・・・・・?
考えてもわからない。もう何もわからなくなった・・・・・・
その日を境に私は笑わなくなり、家にこもりがちになってしまった。
そして三ヶ月経った頃、私に転機がきた。
こもりがちになって一日が経った頃、近所(近所と言ってもだいたい一時間くらいかかるところの家)の人が食料を持ってくるようになった。
玄関先にちょこんとおいてあった。
始めは落し物かな?と思い、そのままにしてあったが次の日に見張っていると、少し年上の人が来て食料を置いて行っていた。
お礼がしたくても外へ出て、もし殺されるようなことがあったら・・・
怖くて出られなかった。お母さんとの約束が守れなくなってしまう。
どうすればいいのかわからないので、その日はとりあえず寝た。
そんな生活を始めてちょうど三ヶ月たったころ。
お礼がしたくても外へ出て、もし殺されるようなことがあったら・・・
怖くて出られなかった。お母さんとの約束が守れなくなってしまう。
どうすればいいのかわからないので、その日はとりあえず寝た。
そんな生活を始めてちょうど三ヶ月たったころ。
その人が家の中に入ってきた。
怖くて、でもお礼がしたい。自分の心がわからなくなって、やっぱり布団の中に隠れた。
「ねえ、名前は?」
その人が口を開く。
「・・・・・・・・・・・・。」
私は黙りこむ。なんせ三ヶ月もの中誰とも口をきいていないので、他人と話すのは緊張するようになっていた。
その他に、もしこの人が幕府の関係者だったら…情報をあげるとやっぱり殺されてしまう。
どうやら私は、考え深くなってしまったようだった。
「ねえ。」
私は正直、怯えていた。
「・・・あの。」
やっと重たい口を開けた。聞きたいことがたくさんあった。
年齢とかどこに住んでいるの?とか、どうして私に優しくしてくれるの?とか・・・
「何?」
優しく答えてくれる。大丈夫。きっとこの人は・・・
「・・・何で・・・優しくしてくれるんですか・・・・・・?」
「え・・・?」
「どうして・・・何のつながりも、関係もないあなたが…私に優しくするんですか…?」
「・・・君は幼いから。まだ将来も、希望も、全部君を待っているんだ。聞けば、もうずいぶん外に出てきていないみたいだし、体にも悪い。それに、どうして出なくなったのか、興味もあるから、かな。」
・・・私は軽い失望と、希望を同時に持った。
この人が優しくしてくれる理由は単に私への興味。別に、哀れみとかじゃない。
なのになぜか、失望をもった。どうして…?
「・・・理由は何時か話すと思います。でも・・・」
続きを言いかけた時。
「君が心を開いてくれたら、話してくれるといいな。でも、その前に・・・」
そう言って私が包まっている布団を取り上げ、
「今の世界をもっと知らなくちゃ。」
私に向けて笑顔を向けた。
私の心に一筋の「希望」という光が差した気がした。
やっと三に突入しました!ネタがなく、しばらく苦しみました…(^ω^;)
雷南がまだ幼いのに、大人っぽいことを考えていることに疑問を持った方、ちゃんと理由があるんです。
魔女は成長が遅いのは身長だけで、心は早めに成長するんです。
四は何時書くかわかりませんが、読んでもらったらうれしいです。
怖くて、でもお礼がしたい。自分の心がわからなくなって、やっぱり布団の中に隠れた。
「ねえ、名前は?」
その人が口を開く。
「・・・・・・・・・・・・。」
私は黙りこむ。なんせ三ヶ月もの中誰とも口をきいていないので、他人と話すのは緊張するようになっていた。
その他に、もしこの人が幕府の関係者だったら…情報をあげるとやっぱり殺されてしまう。
どうやら私は、考え深くなってしまったようだった。
「ねえ。」
私は正直、怯えていた。
「・・・あの。」
やっと重たい口を開けた。聞きたいことがたくさんあった。
年齢とかどこに住んでいるの?とか、どうして私に優しくしてくれるの?とか・・・
「何?」
優しく答えてくれる。大丈夫。きっとこの人は・・・
「・・・何で・・・優しくしてくれるんですか・・・・・・?」
「え・・・?」
「どうして・・・何のつながりも、関係もないあなたが…私に優しくするんですか…?」
「・・・君は幼いから。まだ将来も、希望も、全部君を待っているんだ。聞けば、もうずいぶん外に出てきていないみたいだし、体にも悪い。それに、どうして出なくなったのか、興味もあるから、かな。」
・・・私は軽い失望と、希望を同時に持った。
この人が優しくしてくれる理由は単に私への興味。別に、哀れみとかじゃない。
なのになぜか、失望をもった。どうして…?
「・・・理由は何時か話すと思います。でも・・・」
続きを言いかけた時。
「君が心を開いてくれたら、話してくれるといいな。でも、その前に・・・」
そう言って私が包まっている布団を取り上げ、
「今の世界をもっと知らなくちゃ。」
私に向けて笑顔を向けた。
私の心に一筋の「希望」という光が差した気がした。
やっと三に突入しました!ネタがなく、しばらく苦しみました…(^ω^;)
雷南がまだ幼いのに、大人っぽいことを考えていることに疑問を持った方、ちゃんと理由があるんです。
魔女は成長が遅いのは身長だけで、心は早めに成長するんです。
四は何時書くかわかりませんが、読んでもらったらうれしいです。
それ言っちゃうかwww
私的には面白いですよwww
その謎の人、誰にするんですか??
謎の人って不法侵入じゃね?