海自との衝突を想定?中国海軍が大規模軍事演習
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- 2012/09/16 22:42:15
中国中央テレビは16日、東シナ海での作戦を管轄する中国海軍の東海艦隊(司令部・浙江省寧波)がこのほど、東シナ海で大規模な海上軍事演習を行ったと報じた。
日本政府が11日に尖閣諸島を国有化して以来、中国軍は上陸演習や駆逐艦部隊の実弾演習などを活発化させている。
演習には数十隻の艦艇や多数の航空機、潜水艦などが参加、ミサイル攻撃や対潜攻撃の演習などを実施したという。同テレビは演習が「実際の戦場の状況を模して」行われたと伝えた。尖閣諸島を巡り、日本の海上自衛隊と衝突するケースを想定したとみられる。
(2012年9月16日19時14分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120916-OYT1T00543.htm
東海艦隊は1949年4月23日に結成された中華人民共和国初の海軍部隊で、中華人民共和国
の3大艦隊の1つです。
蘭州級駆逐艦(NATOコード旅洋Ⅱ型)、通称チャイニーズイージスや、江衛型フリーゲート艦
の他、江凱型フリゲート艦等、西暦2000年以降に配備された新型艦を多く含む70隻以上の
巨大艦隊で、現在新型艦の就役が更に進んでいます。
蘭州級駆逐艦は、中国製のフェイズドアレイレーダーを搭載していることからチヤイニーズ
イージスと言うニックネームが付いた駆逐艦で、射程100キロと言われるHHQ9対空ミサイル
を連発発射が可能な回転式6連装VLS(垂直発射装置)を搭載し、自衛隊のゼロ防衛
高性能20ミリ機関砲よりも10ミリ口径の大きい接近航空防御用30ミリ多銃身機関砲も
搭載しています。
またデータリンクや武器を効率よく使うための C4Iシステム (軍事における情報システム)
は、データリンク衛星とつながり、他の飛行機や戦闘艦と共有することが出来ます。
しかし蘭州型駆逐艦のC4Iシステムはアメリカのイージス艦に劣るといわれて、日本の
護衛艦 はつゆき型 と、ほぼ同性能と言われていますが、自衛隊の護衛艦には無い
ステルス構造の船体を取り入れています。
フェイズアレイレーダーに関しては、外側に蒲鉾状のカバーが取り付けられて隠されて
おり性能は不明ですが、中はイージスと同じ板状になっているらしく、開発にはウクライナ
の企業が参加していることから、ヨーロッパで使われるスタンダードな駆逐艦と互角の
能力があると思われます。