米中の軍事交流の重要性訴え
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- 2012/09/20 21:16:11
中国を訪れているアメリカのパネッタ国防長官は、中国軍の士官学校で演説し、「米中が軍事交流を続ける土台を作ることができれば、アジア太平洋地域にさらなる繁栄をもたらす」と述べ、アメリカと中国の軍事交流の重要性を訴えました。
中国を訪れているアメリカのパネッタ国防長官は、19日、北京にある中国軍の士官学校を訪れ、生徒たちを前に演説しました。
この中で、パネッタ長官は、「アメリカが2年ごとにハワイで行う多国間の大規模演習に再来年、中国を招待した」と述べ、アジア太平洋の多くの国が参加するこの演習に中国を初めて招いたことを明らかにしました。
そのうえで、「米中が継続的な軍事交流を続ける土台を作ることができれば、アジア太平洋地域にさらなる安定と繁栄をもたらす」と述べ、軍事交流を通した両国の信頼関係作りの重要性を強調しました。
このあと、会場の生徒からは、アメリカと日本の関係についての質問が相次ぎ、パネッタ長官は、「領土問題についてアメリカの基本姿勢は中立であることだ。日中の指導者には、対立の時には話し合って平和的に解決するよう求め、理解してもらった」と述べました。アメリカの国防長官が中国の士官学校で演説を行ったのは今回が初めてで、アメリカとしては、将来の軍のリーダーとなる幹部候補生にアメリカへの理解を深めてもらうことで、長期的な関係作りを進めるねらいがあります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120919/k10015140621000.html