夜景と夜空の間
- カテゴリ:日記
- 2012/09/22 18:54:23
かつて若かりし頃の私には、女性を口説く必殺のスポットがありました。
それは、夜の箱根の山の山頂付近。
芦ノ湖スカイラインという道を走りぬけ、途中の側道に車を停めて箱根から三島の街を見下ろすのです。
それは素晴らしい夜景であります。
季節は絶対に冬がよろしい。
空気が澄んでおりますゆえ、夜景ばかりか夜空の星も美しいのであります。
ひまわりと結婚する前のお話。
それはまだ、私たちがラブラブの恋人同士だった頃。
ひまわりはある日、こんな事を言い出します。
「アタシ、まだ猫くんの料理食べた事ない!」
え?そーだっけ?
私が以前料理のお仕事をしている事を知っていたひまわりは、是非とも何か作って欲しいというリクエストを私に突きつけます。
さて、どうやって作ってあげようか。
ん?そう言えばひまわりはまだあの場所へ連れて行ってなかったなぁ・・・。
という訳で、私のプランはあの美しい夜景を見ながら、車の中で調理をしようと言う事になりました。
私の叔父叔母が所有しているワンボックスカーを借りてまいります。
車にはカセットコンロに手鍋とフライパン、それにいくつかの食材を積み込みます。
メニューは、スパゲッティ・ボロネーズにチーズオムレツ。
当日、ひまわりを迎えに行き、一路箱根へ。
東名高速から小田原厚木道路を経て、箱根新道を通って芦ノ湖スカイラインへと走ってまいります。
時刻はすっかりと暗くなっています。
ロケーションはばっちし。
側道に車を停め、今まで2人きりのドライブを楽しんでいたひまわりは、突然口が開きっぱなしになります。
その夜景の美しさ・・・。
まるで宝石箱をひっくり返したような光が、私たちの目に届くまでの空気の温度差によってまたたいているのです。
そして見上げれば満天の星。
星空と夜景の間が、はっきりとわからないようです。
「うぁぁ・・・きれい」
ひまわりの声にならない声。
本当に喜んでくれました。
そして車内でのディナーの始まりです。
仕込んでおいた手作りミートソースを火入れし、お湯を沸かしてスパめんをボイルします。
オニオンスライスと共にめんをソテーし、お皿に盛り付け暖かいミートソースをかけます。
卵を割り塩とコショーで味付け、バターをフライパンにしきます。
溶いた卵を流しいれ、トロトロになった所でチーズを乗せます。
それをフライパンを振りながら丸めていき、楕円形に整った所でお皿に盛ります。
ワイングラスにワインを注ぎ、ビストロ招き猫のディナーコースです。
美しい夜景を見ながら、少し窮屈な車内でディナー。
BGMはカーステレオで浜省のバラードがかかっています。
ひまわりとの忘れられない一夜。
その夜、私たちは車の中で少し仮眠を取り、酔いを醒まして帰途に付きました。
その数ヵ月後の初夏に、私たちはゴールインする事になるのです。
ひまわり、覚えているかい?
あの夜の夜景。
君はあの夜景の一部になってしまったのかな。
また見に行っていいかい?
もちろん今度は女の子ではなく、息子を連れて・・・。
昨夜はどうも~♪
人間驚くと、逆に声が出なくなりますね~。
普段はぎゃあ~とかぎょえ~とか、声に出しがちなひまわりさんでしたが
この時ばかりは声にならない声でした。
彼女のそんな表情を見たのは、この時ともう一度。
新婚旅行で行った北海道のニセコで見た夜空だけでしたね。
やはり自然って美しいですね~。
息子。。。
きっと見せる事になると思いますよ。
同じように、美しい夜景を彼と楽しみたいです。
母さんが見た、母さんの居る、あの夜景を・・・。
私も嬉しくて切なくて…。
息子さんと行けるといいですね。
ひまわりさんは夜空でキラキラと輝いて、
大歓迎してくれると思います。
泣くな泣くな^^;
ま、妻の事は今でも大好きだよ。
何せ、こんな自分に着いて来てくれた女性だしね。
息子にも作ってるよ~。
とても喜んでくれている。
一番の好物は、チキンチーズカツだね。
コレを作ると大喜び^^
ほっこり気分、大切にね!
粋でしたかねぇ?
私自身が楽しみたかっただけなんですけど・・・。
でも、ひまわりさんも喜んでくれましたし、良かったです^^v
ご主人様にこんな事をお教えしたら、笑われちゃいますよ。。。
夜景、とっても綺麗なんですよ~!
でも、夜景って事でどうしても暗い場所って事になります。
ちょっと気味の悪い場所もありますからね~。
確か、夢中姫さんの前のお住まいの地域も
夜景の美しい場所がたくさんありましたね。
何せ見事なくらいの盆地ですから。
ちょっと山に登れば、夜景は美しかったでしょう?
そうですか、では言っておきますね!
きっと喜ぶと思いますよ^^
猫さんは奥様のコト大好きなんですねぇ(・∀・)★
心がほっこりなりましたぁ(^^)
ぜひ息子さん連れてビストロ招き猫再開してくださいな♪
うちの旦那に 少しでいいから教えて欲しいです( 一一)
4ヶ月の赤ちゃんがいらっしゃるお友達がいるんですね~
情報交換嬉しいです。先方がOKだったら是非紹介してくださいませ。
まるでちりばめられた宝石のような夜景なんですよ。
自然の星と、人の手による夜景。
それが相まった時、何よりも美しい夜景に変わります。
料理はまぁ、おまけみたいなもんです。。。
はい、私にとってもいい思い出のひとつです。
悲しいのは、相手がいなくなっちゃうと
もう新しい思い出は作れない事ですね。
だから残された思い出を、大切にしなきゃって思います。
れんげさんも、大切な宝物
ずっと心にしまっておいてくださいね!
そしていつでも取り出して、思い出してください。
きっと辛い日常の中で、いいビタミン剤になるかと思います。。。
努力っつってもねぇ、あっしにゃ料理くらいしかできやせんので。。。
でも、ハートは伝わったようでしたよ。
もうね、この一夜でカミさんをゲットしたと言っても過言ではございません。
家事や料理がからきしだった妻ですから、料理が出来るってだけで感動したみたいです。
ナンパ・・・決して達人などではござんせんよ。。。
ニコタではねぇ・・・
こんな格好だし、タウンにはあまり出かけませんのでね。
怖いから、タウン・・・。
わたしも、季節ごとに、大切な記憶たちが蘇ってきます。
優しくて、少し切なくて
ほんと 宝石のような かけがえの無い宝物ですね^^
小説の中の一節みたいな話ですねぇ。
ナンパの達人!
なぜニコタで声をかけられないのか不思議でなりませんw
(…などと、いい話をぶち壊す私^^;)