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中国初の空母就役


中国メディアによると、ウクライナから購入し、中国遼寧省大連で改修した中国初の空母「ワリャク」が23日午後、中国海軍に引き渡された。近く就役するという。

 中国海軍が空母を保有したことで、今後、中国軍の遠洋戦力が増強されることになり、周辺国には脅威となりそうだ。

 中国は同空母を科学研究・試験と訓練用と位置付けており、就役後は国産空母建造に向けたデータ収集に使われるとみられている。ただ中国は日本の沖縄県・尖閣諸島国有化に激しく反発しており、「ワリャク」を対日威嚇に利用する可能性もある。


http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012092301001700.html


ワリャーグは旧ソビエトで設計された航空母艦です。

建造途中でソビエトが崩壊してしまったため資金が無くなり、製造していた会社黒海製造工場

自体がウクライナに吸収されてしまい、ノルウェーの会社を通じてスクラップとして売却される

事が決定しました。

船体の完成度は67.3%程だったと言われていますが、売却に当たってレーダー、エンジン

戦略コンピュータから艦載機着艦用のワイヤーシステム一式にいたるまで全部外され、

移動すら出来ない状態でインド、中国、アルゼンチン、ブラジル等に購入を呼びかけた所、

中国マカオの会社が「海上カジノ」として利用すると言う事で販売されました。

何も付いてないとは言え、空母が通ると言う事で引渡しの為に通る海域の国が難色を

しめし、通行が難しかったこと等もあり引渡しに時間が掛かりましたが、中国政府が当事国

に観光客を増やす事で通過を許してもらい、中国に納品され2005年から修復を開始、

完成後10回の試験航行を行い、今回の就役となりました。

レーダーはチャイニーズイージスと同じフェイズアレイレーダーを搭載しているのは外観

からわかるのですが、エンジンをウクライナから納入するのに失敗している事から、ドイツ製の

ディーゼルエンジンを搭載している可能性があると言う事です。

また、オリジナルの空母と違い対艦ミサイルを搭載している為、艦載機が乗るスペースが

減っているとの情報もあります。

1年前の空母のニュース
http://www.youtube.com/watch?v=meb4Wh57E3E


とは言え空母の戦闘力は艦載機で大きく左右されます。

試験航行で搭載されて発着の訓練を行っていたのは殲撃15(ロシアのSu-33)で、

ワリャーグ購入時にあわせてロシアから購入を進めていましたが、48機で25億ドルと言う

価格だったため、ウクライナでスクラップ同然にころがっていたSu-33の試作機T10K-3

を2001年に購入し、ライセンス生産にこぎつけたSu-27の技術とあわせてSu-33の

コピーである殲撃15を完成させたものです。

外見がSu-33そのままなので、ロシアは生産ライセンス料を支払うように求めましたが、

中国側はこれを拒否、殲撃15は中国オリジナルだと言い張っています。


Su-27シリーズの中でもSu-30K等は、対F-15用戦闘機として開発され、アメリカ空軍の

シミュレーションでは、特定の戦法を使うとF-15Cが100%撃墜されてしまうと言う結論に

達したため、F-22ステルス戦闘機の開発を急いだ経緯があるいわくつきの戦闘機です。

ただ殲撃15は戦闘システム等が何処までコピーされているか不明な為、ロシアオリジナル

よりは戦闘力が低いと思われています。


Su-27は飛行中に水平飛行のまま機体を立てて急減速することが出来、世界で最も

急ブレーキの効く戦闘機としても有名です。

http://www.youtube.com/watch?v=daOPK07baBw



中国はワリャーグと同じ同型の通常空母を2隻建造予定で、着工は2014年と発表されました。

またワリャーグの他にロシアの ウリヤノフスク級原子力空母 の設計図を入手しており、

089型原子力航空母艦として制作し、2020年までに配備する予定といわれています。


http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2012-04/07/content_25083517.htm

 

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