米国のアジアMD配備計画 中国を助ける北朝鮮
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- 2012/09/24 22:49:14
アジアは新たなミサイル発射・核軍拡競争の瀬戸際にある。韓国軍は最近、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の地下施設が射程圏内に入る弾道ミサイルの製造について発表した。
北朝鮮は、米国が日本に新たなレーダーシステムを配備することが、韓国をより大きな威力をもつ核兵器開発へ後押ししたとの声明を表した。
日本を訪問した米国のパネッタ国防長官は、日本国内に2基目のレーダーシステムを配備することで合意した。米国防総省は、地域で紛争が起こった場合、北朝鮮のミサイルは最初に日本などの国に向けて発射される恐れがあるとの見方を示している。米国はそれを口実に、日本国内に2基目の対弾道ミサイルレーダーを配備しようとしている。
これに対する北朝鮮の反応はまったく予測不可能なものだった。北朝鮮は、膨大なミサイルや核兵器を保有する軍事大国の米国は、北朝鮮を攻撃するために軍備を増大していると伝えた。北朝鮮外務省の声明では、そのような場合、北朝鮮は自国の核ポテンシャルを強化すると述べられている。
日本で2基目となる米国のレーダー配備に関する話し合いは、パネッタ国防長官の中国訪問に先立って行われた。ロシア科学アカデミー米国・カナダ研究所のゾリョタリョフ所長は、パネッタ長官は、米国のMDは中国を対象にしたものではないとの声明を表したが、長官は非常に狡猾に振舞ったとの見解を示し、次のように語っている。
「米国が最も懸念しているのは、中国が自国のポテンシャルを増大させていることだ。これはこの地域における米国の平和に脅威を及ぼす恐れがある。
そのため米国は地域MDの発展に重点を置いている。これは中国のポテンシャルを高めないためのものであり、それがMDの主要目的だ。」
経済成長ポテンシャルに支えられている中国は、アジアで軍事的に米国と対等な国になろうとしている。なぜなら、それなしに世界第2位の大国として名乗りを上げても、明確な根拠に欠けるからだ。
だが米国は、中国に対する自国の戦略的優位性を失うことに甘んじることはないだろう。米国は、リーダー争いで自国の安全を保障するために、中国の隣国にMDを配備している。
最近、アジアMDの施設が配備される可能性がある国としてフィリピンとオーストラリアの名が頻繁に挙がっている。観測筋はこれに関連し、米国の声明に注目している。米国は約20年前に撤退したフィリピンのスービック基地に再駐留する意向を発表した。この基地は中国の国境に近く、中国南部から発射される弾道ミサイルの追跡とっては理想的な場所だ。
http://japanese.ruvr.ru/2012_09_21/beikoku-no-ajiamisairu-haibi-keikaku-chuugoku-wo-tasukeru-kitachousen/#.UGBbwq6mYoo