領有権紛争のカシミール「中国軍が活動」
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- 2012/09/24 22:58:10
インド陸軍のシン参謀長は19日、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のパキスタン支配地域で、道路や鉄道、ダムの建設工事の安全を確保するため中国の人民解放軍が活動していると記者団に語った。PTI通信が報じた。
沖縄県・尖閣諸島や南シナ海で東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部加盟国などと領有権を争う中国が、紛争地のカシミール地方でも存在感を高めようとしていることに、インド陸軍のトップが強い警戒感を示した形だ。
参謀長は「何があろうと(インドとパキスタンを隔てる)境界地域をしっかりと防御する」と強調。「(インドが敗れた)1962年の中印国境紛争のようなことは起きない」と述べた。
カシミールでの中国のインフラ建設支援は以前から指摘されており、シン氏の前任の参謀長も昨年、人民解放軍兵士を含む中国人3千~4千人が建設工事などに従事していると述べた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2001Y_Q2A920C1EB1000/