台湾船領海侵入 ねらいは漁業権か
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- 2012/09/25 23:44:47
25日の台湾漁船団の領海侵入は、漁業者がこの海域で操業する権利をアピールしたもので、台湾当局としては、巡視船を同行させることによって、漁業者の期待に応えるとともに、領有権争いの当事者として存在感を示すねらいがあったとみられます。
日本政府が沖縄県の尖閣諸島を国有化したことに対し、島の領有権を主張する台湾当局は直ちに強く抗議し、国有化翌日の今月12日、日本に駐在する沈斯淳代表を一時、台湾に帰らせる措置をとりました。
台湾当局は、尖閣諸島は「歴史的にも、地理的にも台湾に属する」と主張しており、この点では中国政府の立場と大きな違いはありません。
しかし、中国政府が「日本の行いは、台湾海峡両岸の同胞の民族感情をひどく傷つけた。民族の大義の前では互いの違いを乗り越えて、一緒に領土を守るべきだ」などとして、中台が連携して日本に対抗しようと呼びかけていることに、台湾当局は応じない姿勢です。
馬英九総統も、中国と連携して日本に対抗する意図はないと繰り返し表明するとともに、尖閣諸島を巡る主張の違いによって、日本との関係が悪化することは避けたいという立場を強調しています。
馬総統は先月、尖閣諸島を巡る対立を平和的に解決するためとして、「東シナ海平和イニシアチブ」という構想を打ち出しました。
この中で馬総統は、「国家の主権は分割できないが、天然資源は分け合うことができる」としたうえで、関係する国と地域による行動規範の策定や資源の共同開発などを呼びかけました。
念頭にあるのは漁業資源で、台湾当局は日本政府に対し、この海域を対象にした漁業交渉を進展させるよう求めています。
台湾の漁業者は、この海域を100年以上前から主要な漁場にしていたと主張しており、かねて日本側の取締りに不満を募らせていたところへ、尖閣諸島の国有化によって操業に支障が出るのではないかという受け止めが広がっています。
また、国有化を巡る中国政府の激しい反応が世界のメディアによって連日伝えられるなか、台湾の漁業者は、台湾当局にも強い対応をとるよう求めています。
台湾の企業グループ資金を援助
25日に尖閣諸島沖の日本の領海に入った台湾漁船団は、当初は今月22日の出港を計画していましたが、燃料費などの資金が不足し、いったん見送っていました。
しかし、漁船団が所属する漁協によりますと、中国ビジネスで成功した「旺旺」という企業グループの会長から1300万円余りの提供があったため、25日の出港にこぎ着けました。
この会長は、もともとせんべいなどのメーカーの経営者で、台湾から中国に進出して事業を拡大しました。
現在は、台湾のテレビ局と新聞社も保有していますが、会長は中国政府との関係がよいとされ、これらのメディアの論調が中国寄りだと見る向きも台湾にはあります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120925/t10015276801000.html
旺旺と言う会社は中国でトップシェアを誇る台湾のお菓子メーカーです。
1979年に経営危機に陥った際、日本のあられメーカー岩塚食品にお菓子の製造技術
供与を願い出た事があります。 そして最初は勿論岩塚製菓が技術供与を拒否したものの
旺旺側が礼を尽くし粘り強く説得したため岩塚がわが1983年に技術供与をし、その後
台湾のトップメーカーになり、中国に進出したのですが、その時岩塚の社長を中国に呼び、
新しいビルの中に入ると、岩塚の社長の銅像が置かれ、岩塚製菓を旺旺の父として共同
経営してくださいと申し出た、義理堅い会社と言われていました。
技術供与から30年近くたった今でも旺旺のお菓子の袋には「岩塚製菓」の文字が入って
居ると言われています。
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/76cda9710a0f7744a72cc5e8135c0656/
しかし尖閣問題の漁船が出てから、旺旺のHPが全て消え、岩塚製菓の社長の銅像も
見ることが出来なくなっています。
中国共産党が天安門事件で民衆を戦車でひき殺せない怖くない政党と言って居た人だけに、
日本の巡視船との間に台湾漁船を入れさせて、日本の巡視艇に狙いを定めている中国の
ミサイルを翻弄してくれているのか? 同じ中国人ならミサイルが撃てないと思っているのか?
とかなりえこひいきな考えも出なくは無いですが、元々魚の缶詰を作っていた会社の旺旺
ですから、本気で 「お魚よこせ!」 と言って居るのかもしれません。
何にしても中国が日本の巡視艇にミサイルで狙いを付けている海域に飛び込んできて
「お魚よこせ!」 と言っている台湾漁船の空気の読めなささは、レベルが高すぎると思い
ました。