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米大統領、反米デモ批判 イランの核「外交解決を」


第67回国連総会は25日、各国首脳による一般討論演説が開幕した。オバマ米大統領はイスラム圏諸国で過激化する反米デモについて「無実の人々の殺害を正当化できるものはない」と批判。イランの核開発問題に関して「米国は外交による解決を求めており、まだ時間的な余裕があると信じる」と強調、なお対話による解決を模索する姿勢を打ち出した。

 オバマ大統領は演説の冒頭、駐リビア米大使が殺害された領事館襲撃事件に触れ「リビアでの攻撃は米国への攻撃だ。我々は暴力と他者への不寛容さは国連にそぐわないと宣言しなければならない」と力説。「米国は世界から撤退しない。米国民や友人を傷つけるものには報いを受けさせる」とも訴えた。

 反米デモのきっかけとなったイスラム教預言者ムハンマドの侮辱映像を「だれによっても受け入れられるものではない。イスラム教徒だけでなく、米国にも侮辱だ」と批判。同時に、米憲法が民主主義の基本として保障する言論の自由は守らなければならないという考えも示した。

 反米デモの拡大は、中東の民主化運動を通じて長期独裁政権が崩壊したことが背景にあるとの見方も出ている。オバマ大統領は「民主主義は米国や西側の固有の価値観ではなく普遍的な価値観だ。米国はより良い未来に向けてともに働く用意がある」と民主化を積極支援する考えも表明した。

 イランの核開発問題を巡っては、外交的解決の必要性を訴える一方で「時間は無限でない」とも指摘。イランが核開発を進めれば米国の同盟国であるイスラエルの存立だけでなく、湾岸諸国の安全や世界経済の安定を脅かすと説明し、「米国はイランが核兵器を入手することを防ぐため、あらゆる手を尽くすつもりだ」と述べた。

 内戦状態に陥ったシリア情勢への対応では「自国民を虐殺する独裁者に国家の将来は委ねられない」として、アサド政権の退陣を改めて要求した。中東和平問題にも言及し「平和に背を向けるものに未来はない。和平は当事者合意によってのみ達成されなければならない」などと語り、イスラエルとパレスチナ双方の対話を促した。


http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2506Y_V20C12A9FF2000/


 

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