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「たね蒔きジャーナル」ラジオ放送、今日で打ち切り

沖縄に行く前の、バタバタ、体調もイマイチであったのですが
行こうと決めた場所は、大阪、MBS放送の前でした。

「ちいさな出来事、ニュースの『たね』を見逃しません。伝えます」で始まる
大阪MBSラジオ、月~金、夜9時の放送でした。

大阪の一地方ラジオ放送が全国に知られるようになったのは
原発事故当初から、原子力学会に無視され続け、異端視されていた
京都大学原子炉実験所、助教、小出浩章さんの電話解説を流したことでした。

政府や世間で認知されていた学者連とは真逆の意見を述べ続け
真摯に訴え続けた放送が、リスナーの編集で、yuo tubeにアップされました。

それによって放送圏外の人も、小出さんの話を耳に出来るようになったのです。

真実とは何か、何が正しいのか、わたしたちには全くわかりません。
最悪を告げる小出さんの放送に慄きながらも、違って欲しいと念じました。

当初、半信半疑の人も多かったと思います。
残念ながら、小出さんの言ったとおりに
事態は進んでいき、聴いている私たちは信頼を深めていきます。

リスナーたちの質問にも、ちゃんと答えてくれました。

その真摯な報道姿勢が評価され、
ラジオにしては初めてであり、異例の
関西の優秀な活躍をしたジャーナリストに贈られる賞
坂田記念ジャーナリズム特別賞を受賞しました。

ラジオ放送はどこも経営が悪化、存続が難しい時代に突入しています。
スポンサーがつきにくいということで、採算もとりにくい。

たね蒔きは、ニュース報じていた同じアナウンサーがCMを語ることは
リスナーの信頼感に影響を与えると、
どこの番組でやっているラジオショッピングのCMをしませんでした。

それでも、あの原発事故当初から、反論は常に産業界や政府から
強い圧力を受け続け、日本のジャーナリズムは脆弱さをさらけ出す中
地方都市である大阪のラジオニュース番組が
果敢に流し続けた放送は、ある意味、奇跡的でありました。

その裏には、圧力に屈しなかったラジオ局長(女性)の尽力もあったと思われます。
この9月をもって定年を迎えられ、退職されるそうです。
その際に、常々採算問題や、関西で圧倒的な力を持つ関電にも配慮したい
組織としてはそう考えたに違いありません。

打ち切りの噂は瞬く間にネットに流れ、新聞や雑誌にも
小さな記事ですが取り上げられました。

署名活動と共に、番組存続の資金を確保しようと
一千万円の募金も集まりました。

9月7日、金曜日、打ち切りが濃厚になっていました。
最後の陳情に小出さんを始め、事務局長の湯浅誠さん
アジアプレスのジャーナリストの面々が
ネット署名と募金を持って、番組存続のお願いに伺ったのです。

その時間だけスポンサーが市民になる。
ラジオの時間を買い取り、
自由に、本当のことを本当のまま伝える、当たり前の試みを
MBSさんにお願いしてみよう。

そのための呼びかけがネットで流れました。

デモや抗議ではありません。
番組自体は局が決めるものです。

どこまでもお願いなので、静かに集まり、交渉している間も
迷惑にならず、密やかに待つという、大人しいものでした。

枯れ木も山の賑わいと、わずかばかりのカンパ資金を手に
梅田の駅からも近かったので、行くことにしました。

「前例がない」というお決まりの回答で
やはり打ち切りは濃厚なまま、私は岐路に着きました。

9月19日、正式に打ち切りとの記者会見がありました。
本日、金曜日が最終放送となります。

やっぱりなという思いと、
軽い失望で、涙が一粒落ちました。

ジャーナリズム賞をとり、多くのリスナーにも愛され
スタッフやアナウンサーも無給でいいと存続を願った
ラジオ放送が幕を閉じます。

無料で流れる秀逸な情報は
ほぼない時代へと変貌していくのでしょうか。

会社や企業が強大な力を持ちすぎてしまった昨今
環境破壊問題は取り上げらる事も少なくなり
企業にダメージを与える番組は姿を消していきます。


福島の子供たちを検査した結果、甲状腺異常が35%という
ニュースに震撼しました。
原発との因果関係はなく、よくあることだととの報道内容でした。

この結果に不安を覚えた親子が、セカンドオピニオンを求めてきても
応じないようにという書面を、福島大学の副学長が
全国の甲状腺専門医に出しているそうです。

こんなことを専門家に訊いてみたい。
たね蒔きジャーナルなら、専門家をだしてくれるだろう。

そんな放送の火が今日、消されます。

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2012/10/07 19:07
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では、お邪魔しました^p^

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2012/10/03 01:17
honeyさん★コメントありがとうございます。

放送を聴き続けると、キツイですよね。本当にそう思います。
それでも、それが真実ならば知っておかねばならない。
自分に言い聞かせるようにして放送をずっと聴いていました。

聴くたびにやり場のない怒りがフツフツと湧いてきて
たまらなくなるのです。

福島は風が強い地方の為、冬の寒さから家を守る役割として
家の周辺に防風林として、木々を植えているのだそうです。
長い時間をかけて育てた木々は大切な財産でもあったのです。

それが今やセシウムを生み出す恐ろしい存在になってしまいました。
なんという残酷な事だろうと思いました。

どこまで知ればいいのか、
知れば知るほどストレスがたまる現状ですね。

外食は実際わかりません。
ある程度は目をつぶります。それでも避けてしまうこともあります。

口に入るものを風評被害だと辛抱することは
違う気もするんです。
狂牛病のときのようにすべて検査することは必要な気がします。

もう何よりも子供たちが本当に心配です。
子供たちに何かが起こってしまったならば
それを放置する国であるならば
社会は重い闇を抱えてしまいます。

その闇は私たち自身を蝕んでいくがしてなりません。
何かをしたい、と模索しています。
そのためにも現実から目をそらさない
終わったことにしないよう
休み休み、気にかけてはいるのです。。

キツイ現実ですね。。
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2012/10/03 01:02
さきもりさん★コメントありがとうございます。

仏教は自然を大切にします。
その教えはとても大事なことだと思います。

自然と共生し学ぼうとする姿勢が、一神教支配の民族が
優勢になったために、失われてきたのが人の歴史であったのかもしれません。

自然に敬意を払わず、コントロールしようとして
大きなしっぺ返しを受けつつある状態でしょうね。

原発事故は人間以外の生物に対しての冒涜でもあるでしょうね。
彼らは何も知らず、受け入れるしかないのです。

もし、人間がほかの生物よりも優れているとしたら
他者への共感へと導く、想像力に他なりません。
それだけが唯一、人間を地球を害する生物から脱却する道ではないか
そんな風に思うのです。

小出先生、ずいぶんとやつれられたご様子で
心ある学者さんたちはこの震災で、本当に憔悴しておられます。

公共の電波に乗る放送で、小出先生の話は聴けなくなり残念ですが
多くの人が真実を探し始めるきっかけにはなったと信じています。
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2012/10/03 00:50
歌穂さん★コメントありがとうございます。

いろんな技術が発達し、便利に進歩していっているはずなんですが
情報だけは昔と同じままか、それ以上、巧妙に隠されるようになっているのかもしれません。

今回の震災で、伝言ゲームのごとく
真実がどんどん違う形になり、人々に流布されていくのを
感じたことはありませんでした。
政治もそうかもしれません。

目を凝らしていないと大事なことを見逃してしまう
いつもの時代も同じなんでしょうか。。

大惨事が起きたことは変えられませんが
そこから学び伝えるためには真実を知ることから始まるのに
とても残念な状況ですね。
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2012/09/29 21:40
たね蒔きジャーナル、打ち切りになってしまったのですね……残念でなりません。

とはいうものの、最初の頃ネットで聞いていただけで、途中でやめてしまいました。
精神的にもたなくなってしまったからです。

群馬大学の早川由紀夫(誤字があったらごめんなさい)教授はツイッターで情報を流し続け、放射能汚染マップというのを作りました。販売ルートは確保できないものかというあたりまで走っているのですが、その後ツイッターを追うのがきつくなってしまい、どうなっているのか分かりません。

地図を見てわかることは、放射性物質、主にセシウムの同位体ですが、同心円状ではなく、そのときの風向きや地形、気象によって決定されている、ということでした。

一目瞭然なのは、東日本全域がそこそこの濃度で汚染されていて、福島は中通り(福島市、郡山市など)の汚染が人の住める濃度を超えている、ということです。

町中だけならある程度所線はできますが、山林の除染など、不可能です。

福島産の農産物は割とよく入ってきますが、ほかの、やはり高濃度に汚染されたかもしれない地域の野菜が中心に出回っています。

そんなに長生きしなくてもいい、と思っているわたしでも、大きなストレスです。自分自身についてはあきらめて、ほかの事を考えたほうがいいのかなと思う今日この頃です。
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2012/09/29 21:23
一つ前のに失礼。しかも話があらぬ方向に行きますが、鮭のように還ってきますので^^;

曹洞宗ではまたちょっと違う捉え方をするのですが、お釈迦様の教えの1つ(結構大きい柱です)に
「八正道」というものがあります。

正思惟:正しくものを考える、自己本位は捨てる。

正語 :正しい言葉を使う。 注)ら抜きとかではなく、褒め言葉を多く。
   違うことは違うという。ウソや悪口はもってのほか! って言う意味で。

正業 :これは見たまま、正しい業を行う。殺さず、盗まず、だまさず、悪いことをしない。

正命 :今生きていることを大事に、自分の身体をいたわって、正当な生業で持って生きる。

正精進:正しく努力をする。 悪を作らない努力を。
   できれば、いいことをたくさんしようと努力をする。

正念 :自分の周り(自分自身も含む)4つのこと、「身」「受」「心」「法」を
   正しく理解していく。
    (注)この「法」は、法律ではなくて、自然界の法則のほうです。
       水が去ると書きますね。サンズイですから水を差します。
       高いところから低いところへ、水が流れる。これは自然の「法」です。

正定 :正しい集中力を身に付ける。 禅宗では禅で。

この7つでもって、「正見」 真実を見る目!を持つこと!を、説かれています。

 この反対語が「邪見」。間違ったものの見方。

小出先生は、正見でした。だからσ(・・*)もついていきました。
そういう番組が消えるのは「邪見」だとおもう。
 #少なくとも、正念や正業ではないと思う。

また残念なことですね><

小出先生は時々「私はこんなことで勇名になりたくはなかった」と言われます。
「悔しくてしょうがない」とも言われます。

悔しいけれど、お釈迦様に現代人は負けていると思う。
どれだけ進歩していても、「正しくものを見る目」を奪われてしまう。
 #邪教や、マスコミにね。

残念です。 (=^. .^=) m(_ _)m (=^. .^=)

ちょっと真剣に、仏教徒らしく書いて見ました。
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2012/09/29 17:38
知ることは、自分の考えや行動を決める上でもっとも重要ですが、
その知ることがとても難しいです。
思いもしないことは、いくらネットがあっても探すことはできません。
きちんとした情報を発してくれるところがあれば、受け取ることもできるのに、
始めからフタをされては知ることもできません。
言論の自由がその名のごとく、自由に語られることが難しい世の中って残念です。
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2012/09/29 01:16
SOLさん★コメントありがとうございます。

私も本当のところは、積極的に話題にはしたくないのです。
知れば知るほど、どうしようもなく残酷で愚かしいことが
山のようにあるのですから。。

見ざる聞かざる言わざる。
やり過ごすことに慣れれば、楽かもしれません。

本当にそうだろうかと。。

ネットを彷徨えば、甲状腺がんの確率なんてたいしことがない
とか、それに対する反論などが繰り広げられています。

北朝鮮の拉致だって、信じられなかった。
ハンセン病の隔離問題の真実も、そこまでひどいとは知りませんでした。
水俣の公害、ヒ素ミルク、赤ちゃんの口に入るものなのに。。

どれもどれも、そんな酷いことはないだろうと信じたかったけれど
残酷なことほど真実でした。
それは、ずっとずっと後で、
被害者が何度も地面に叩きつけられるような想いをして
訴えてきて、ようやく知られることとなったのです。

ある場所で、わたしは全くの力を持たぬ事務方ですが
強く思ったんです。

先生方と呼ばれる会議の最中、
己のことばかりに腐心せず、ビジネスや権力闘争などやめろなんて言わないから
その僅か1%でも、環境悪化で、生活できず環境難民となった
遠い遠い異国の科学技術などの、何の恩恵も受けなかった人々の苦難や
起きるか起きないか分からないが
将来、がんになるかもしれない不安を抱えて
それでも疎開することもできない母と子の現状など
本当に知っていれば
人の持つ最大の利点、想像力で心を少しでも寄せることができたなら
ビジネス展開も、ほんの少しずつ、利益優先の手綱を緩めることができるのではないか。。

選択肢として知っていれば、
わたしたちは、いろんな場所でもしもの時に
何かをできる気がしてなりません。。

でも、何もかも知らないと始まらないのです。
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2012/09/29 00:56
西の魔女さん★コメントありがとうございます。

沖縄をO十年ぶりに再訪し、いろいろと考える機会を持てました。

かつては日本ではなく琉球王国であった島
そこにある基地との歴史、
レイプ事件は後を絶たず、届け出があっただけで
600件以上、そのどれ一つもとっても処罰が下されたことはありません。

所詮無理と、事件化すらしないケースや
圧力に押しつぶされたケースを思うと、一体どれだけの人が
深く傷つき、虐げられてきたのでしょうか。

基地問題、兵器問題、
人類の負の集大成です。

領土問題はいったん火がつくと、誰でも自国の利益を守りたいのが人情
どうしても感情的になりがちです。

マスコミは視聴率や売りたい為に、煽るしかなく
その結果、無駄な紛争を起こしかねません。

大手マスコミに自主規制、何のためなんでしょうかね。。

国というものが、7割を存続させるために
3割を犠牲にするという成り立ちであるならば、それは仕方のないことかもしれません。

でも、その3割に自分が入っているかもしれないし
入らなくても、犠牲を伴うのであれば
目をそらしてはいけない責務があるように思えてまりません。

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2012/09/29 00:42
タキさん★コメントありがとうございます。

企業の力が強くなりすぎたんですね。
今回の震災で分かったことは、ジャーナリズムの力が失われたことでした。

個人でがんばっておられる人もたくさんいます。
ただ、スポンサーがつくと、どうしても左右されてしまいます。

今後の在り方としては、個々に応援したいジャーナリストの番組なりを
買うシステムでしょう。

すでに幾つかは購入しており、そこから得られる情報が
かなり真実に近いと思っています。

個人が選別する時代に突入したともいえます。
が、どうしても自分の考えに似た人を応援してしまうので
偏る可能性も否定できません。

あまねく公平に、いろんな意見交換がフラットにできることが
国が成熟していく証しだと思うのですが。。
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2012/09/28 22:39
黒猫さんのブログにはよく考えさせられますね・・・
人は信じたいものに耳を傾ける。やはり自分もその傾向が多々あると思います。
しかし、聞きたくない話や情報でも 人として国民として知っておかなければならないことも
たくさんあるはずですね。それを知らせるという姿勢をもった放送がなくなる。そういう気概を
持ったラジオ放送が終わってしまうことはやはり残念に思います。

そして資本主義という怪物を操っているのも、操られているのも自分自身である認識を 自分はもっと
持つべきなのかもしれない。ふとそんなことを思いました。
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2012/09/28 17:22
残念ですねぇ。
当たり前の情報を当たり前に流すことが難しい世の中が
健康だと思えないんですが・・・
電力会社は強力なスポンサーであると同時に、電波を発信するために不可欠なわけですが
だからと言って、必要以上におもねるのは、やはり間違いだと思います。
隣国の情報を流すにしても、視聴者におもねると見せかけて、実は視聴率にこだわり
スポンサーにおもねるあまり、無用に世情を煽るような伝え方ばかりする。
その結果、同じような暴挙が日本でも起これば(すでに兆しはあるようですが)問題は悪化するばかり。
その責任をとる覚悟も無いのに、偏った情報をメインに流し続けるのも、情けない姿勢だと思います。
オスプレイの配備にしても、本当の怖さは、機能的に落ちやすいということよりも
配備後の使用目的の方だと思うんですが、その点についても全く取材努力をしているようには見えません。
国民の知る権利は、本当に守られているのでしょうかねぇ・・・
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2012/09/28 14:11
結局の所、民間放送局はスポンサーから嫌われると放送が出来ない。

被災地に実際に立った経験だと復興のふの字も進んでいませんでした。

東京にもニッポン放送って言うラジオ局が外圧に屈せず午後1時代から
野球中継が始まる6時代までの2番組で真実に近い放送して頑張ってます。
「そこまで言うか」と言う題名がついてる位なので色々突っ込んだ話が多いです。

私も12月24日のラジオチャリティーに参加したり被災地にラジオを送ろうキャンペーンに
参加したりしました。

今後の日本、情報統制が敷かれる戦時情報統制下の帝国主義に逆戻りしない事を切に願うところです。




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