ガスパイプラインめぐり北朝鮮が法外な通過料要求
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- 2012/09/29 23:05:30
韓国、北朝鮮、ロシアを結ぶガスパイプラインの連結事業をめぐり北朝鮮が法外な通過料を要求し、同事業が困難に直面していることが28日までに分かった。
韓国政府の消息筋は同日、「北朝鮮が国際相場の2-3倍を超える通過料を要求し、交渉が停滞していると聞いている」と述べた。体積1000立方メートルの天然ガスが1キロ通過するのに2ドル(約156円)を支払うというウクライナ式の通過料算出法を使い、韓国が輸入するガスの量、北朝鮮を通過するガスパイプラインの長さ(700-800キロ)で計算すると、北朝鮮に支払う通過料は年間1億5000万ドル(約117億円)程度が適正だ。しかし、北朝鮮は年間3億-5億ドル(約234億-390億円)を要求しているとみられる。通過料交渉は現在、北朝鮮とロシアの間で進められている。
同筋は「北朝鮮が今後の交渉を有利に進めるため、吹っ掛けてきたのではないか。まだ本格的な価格交渉は行われていない状態で、北朝鮮とロシア、韓国とロシアがそれぞれ相手のカードを探っている段階だ」と述べた。
北朝鮮とロシア、韓国とロシアは昨年9月の二国間交渉で実務委員会を設置し、具体的な契約条件を協議している。天然ガス価格は供給時期、契約期間、ガスパイプラインの通過料、第三国への転売可否などの条件によって大きく異なってくる。韓国外交通商部(省に相当)関係者は「ガスパイプライン事業をめぐり、通過料などの価格体系や輸入条件について、まだ何も決まっていない。交渉すべき内容が多く複雑だ」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120929-00000211-chosun-kr