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ロシア海軍の新装備・ヘリ空母「ミストラル」


   フランスのヘリ空母「ミストラル」2隻が、2014年および2015年にロシアに納入される。フランス国際戦略関係研究所の軍事アナリストで「フィガロ」紙の軍事評論家のフィリップ・ミゴ氏が「ロシアの声」に語ったところによれば、「ミストラル」はさほど装備が充実した軍艦ではなく、その目的はむしろ、極東におけるロシアの主権と存在感を強調することにある。
   ロシアの「ミストラル」は米国の第7艦隊と対抗するという課題を負ってはいない。対抗するにはあまりに貧弱な軍艦である。しかし日本に対し、クリル諸島に関するロシアの立場についてシグナルを送る意味では、または、先般最初の空母を船架から下ろしたばかりの中国に対しロシア海軍旗を見せ付けるという意味では、十分に有能であろう。ロシア人は、ロシアの領土は今あるがままにこれからもあり続ける、と強調しようとしている、とフィリップ・ミゴ氏。


http://japanese.ruvr.ru/2012_10_04/misutoraru-nihon-shigunaru/


ミストラル級強襲揚陸艦は、フランスが設計し建造した、強襲揚陸任務および、後方支援、

災害支援、人道支援等の様々な任務をこなせる多目的母艦です。

フランスでは2006年に1番艦が就役しています。



2008年にロシアで勃発した南オセチア紛争は、老朽化した黒海艦隊の輸送能力不足により、

海からの陸上部隊の展開に26時間を要してしまいました。 ロシアには旧式のイワンゴロフ

大型揚陸艦が3隻作られていましたが、老朽化により1番艦は除籍となり、2番艦は部品

取り用に係留し、3番艦だけで対応している状態でしたので、新しい大型輸送能力のある

揚陸艦の設計に迫られました。

しかし新しい船の設計と建造には莫大な費用と時間が掛かるため、とりあえず代替品として

フランスの多目的強襲揚陸艦を4隻購入する事に決定しました。

ミストラルの購入により、南オセチア紛争と同じ様な事態に発展したときには、今後40分

で展開が可能となります。

この飛躍的な強襲揚陸能力の向上に対し、バルト三国などの周辺諸国は懸念を表明して

います。


またこのミストラル級強襲揚陸艦は、日本のおおすみ型輸送艦よりも大きいもので、

北方領土周辺に配置されるとの事です。

 

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