鳥の知能
- カテゴリ:日記
- 2012/10/10 22:22:19
道具を使う「賢いカラス」、スゴ技の秘密を解明
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2906817/9660885
自作の道具を使うカレドニアガラス。
なぜ、こんな芸当ができるのかを解明した、というニュース。
HPによると、
・カレドニアガラスの目は前面に向いており、両眼の視野が重なる範囲が非常に広い。
→両眼視野が広いと、近くにある物体との距離を脳が測りやすくなる。
・くちばしも他の種と比べて非常に真っすぐで、道具を作りやすい。
また作った道具をしっかりつかんで目標の場所に先端を差し込める。
という特徴のおかげだとか。
道具を使う鳥としては、他に
キツツキフィンチ
http://www.toribu.com/video-bird/1726/
が有名。
サボテンのトゲなどを使って、樹皮の下の虫の幼虫をほじくりだすそうです。
また、エジプトハゲワシ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%8F%E3%82%B2%E3%83%AF%E3%82%B7
は石でダチョウの卵を割る技を持つ鳥。
我らが(?)カラス(ハシブトカラス)も車が通る所に木の実をおいて、割らせる、という芸当が目撃されたりしています。
カラスに関しては、ある研究者が定点観察をしているうちに、カラスが研究者の顔を覚え、そのうち
「あの人、今日も来ている」
と言わんばかりのしぐさをするので、観察しているのは、どちらか分からなくなった、という話も聞いた事があります。
また、カラスを相手にどんな行動をするかの実験をすると、カラスの方が「何か変」という事に気付いて、行動に影響を与えてしまう事もあるそうです。
また道具は使わないですが、大型のインコ・オウム類も知能が高い、と言われています。
意味も分からず、言われたままを繰り返すのを「オウム返し」と言いますが、彼らは、言葉の意味は分からないまでも、
「こういう声を出したら、相手がこう反応する」
というのは理解しているようです。
以前、テレビで一人・・・いや一羽ぼっちで放っておかれて、寂しくなると
「電話の呼び出し音の音マネ」
をするオウムが紹介されていました。
その音がすると、人間が急いで戻ってくる、という事が分かっていたそうです。
ところで、「目が前面を向いている」という点では、フクロウも思い出されます。
以前、
「フクロウからのプロポーズ」
http://nationalgeographic.jp/nng/sp/owl/
という本を読んだ事があります。
http://randokukanso.blog79.fc2.com/blog-entry-294.html
その本に登場したメンフクロウのウェズリーは、びっくりするくらい飼い主(=著者)の気持ちを理解していました。
(どちらかというと長い年月、一緒に暮らしたおかげ、という面が強いですが)
カラスなど知能が高い、と言われている鳥は4,5歳児と同じくらいの知能があると考えられているそうです。
脳の大きさ≠知能の高さ
鳥の脳は、人間(もしくは哺乳類)と全く違った構造をしているのですね。
もしかしたら、鳥たちは人間の事を
「自分達だけエライと思い込んでいるヤツラ」
とか言って、笑いものにしているのかもしれません。
イヌ、ネコや鳥たちなどの基準で知能を図ったら、
人間は、話にもならないほどのレベルなのでしょうね。
>よっちさん
1年ほど前、カラスのフン直撃事件がありました。
犯鳥は、未だ指名手配中ですが、捕まえたら、
その時、どんな気持ちだったか、聞いてみたいです。
フンを落としただけで、キャーとかワーとか^^
偉さを決めるというものでは、おそらくはないのでしょうね。
おそらく、知能を決める物差しは、複数あり、
種によって、必要とされる偉さには、
大きなバリエーションがあると考えると思います。
鳥しかり、タコしかり、シロアリしかり、
もちろんヒトしかりです・・。