Nicotto Town



黒猫目日記2

この街の住人は華やかな衣服を着用するのが好みのようである。
鮮やかな民族衣装を身にまとって街中を行き来されている。
が、その一方、寡黙なたちのようで一点を見つめじっと立っておられる方が多い。
なにやら忍びの修行が盛んなのであろうか、壁を登り降りする姿も見受けられる。小さい子らが一生懸命、壁を登ろうとしているのを見ていると姫のお小さい頃を思い出す。
拙者を兄と慕って、危ないとお止するのも聞かずに後についてこられていたのが昨日のことのように思える。

 あぁ・・姫、今朝も伝言を残されておられた。お訪ねしたがすでにお屋敷にはおられす、いずこに参られたのであろうか・・・





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