中国、薄熙来氏の全人代代表資格を取り消し
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- 2012/10/27 01:29:15
(CNN) 中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は、重慶市トップを解任された薄熙来(ポーシーライ)氏の全人代代表の資格取り消しを発表した。国営新華社通信が26日に伝えた。これで薄氏は最後まで残っていた公職を失ったことになり、刑事訴追の条件が整った。
中国では第18回共産党大会が11月に開幕し、10年ぶりに交代する新指導部の顔触れが明らかになる。
これに先立ち薄氏は9月に共産党の党籍を剥奪されていた。
薄氏はかつて、中国共産党の最高指導部である政治局常務委員の有力候補と見られていたが、英国人実業家が殺害された事件に関連して「重大な過ちを犯した」として4月に重慶市のトップを解任され、失脚。収賄や職権乱用、女性との不適切な交際などが報じられていた。
http://www.cnn.co.jp/world/35023625.html
薄熙来は中華人民共和国の政治家で国務院副総理などを務めた薄一波を父に持ち、太子党
に属し、保守派の旗手として第17期中国共産党中央政治局委員兼重慶市党委員会書記を
務めた人物です。
2004年、薄熙来は商務部長に就任、経済が上り調子だった時代でもあり次は副総理と
噂される。
2007年、党のトップ25人である中央政治局委員に昇格するが、副総理ではなく、左遷
に近いの重慶党委書記に任命、更に副総理を目指す為に重慶で様々な政策を始める。
1)毛沢東時代の歌を歌おうキャンペーン、昔はみんな平等だったと言う。
2)チャイニーズマフィアの取り締まりの徹底。
しかし、薄熙来はマフィア退治の過程で前任者の汪洋の部下を大量に逮捕し、前任者で
現在広東省党委書記を務めている汪洋に睨まれ、汪洋を支持している中華人民共和国
主席の胡錦濤にも睨まれ、ヤクザを使って住民を立ち退かせ、大規模な都市計画を実行
しているのがばれると困る前国家主席の江沢民一派からも睨まれ、2005年の反日デモ
の際には、「反日デモをするより日系企業を更に誘致しよう。」と言うスタンスで、沿岸部
の都市でデモが起こっているから内陸部の重慶が安全だとして、日本企業を呼び込み
知日活動を展開していたこともあり、共産党の中央からも睨まれる結果となってしまった
様です。
去年からの尖閣問題もあり、日中関係がこじれてきた事も大きく絡んでいると思いますが、
中国共産党の幹部で汚職していない人物なんて居ると思えない中で、薄熙来1人だけが、
血祭りにあげられているのは、反日を指導する中国政府の内部の親日派を潰す目的に
思えます。
既に関係者である2人は死刑が決定しており、全人代代表の資格を取り消された薄熙来
も死刑になる可能性が出てきました。
先月の半ばに起こった反日デモの中で、毛沢東の写真を掲げながらデモをする人が
目立ったのも、本来日本の企業を誘致して地域の活性化をし、所得を増やしてみな平等
にと言う考えを、一部の共産党員だけ極端にお金を儲け、工場で働く人は給料が安い
ままと言う状態に怒った民衆のデモだったことが伺えます。
このまま中国共産党が民主化の波に飲まれるとは思えませんが、去年のデモの件数が
1日あたり500件と言う数にのぼり、治安維持の為に掛った費用が9兆円を超えている
現状で、中国共産党が自分の保身をする為に日本が悪いと罪をなすりつけ、国民の怒り
を日本に向ける為に、日本に味方する内部の官僚を排除し、更なる対日制裁を強化して、
武力による日本への圧力を強めてくる可能性がかなり強くなって来ました。