米印、初の潜水艦救助共同訓練 中国軍活発化に対抗
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- 2012/10/27 22:25:58
インド、米両国は今月30日から、インド西部ムンバイ沖で、初の潜水艦乗員救助の共同訓練を行う。インドは近年、インド洋での行動を活発化させている中国海軍に対抗して、潜水艦の配備を増強しているが、本格的な救助装備を持っておらず、事故に備えて米軍との協力体制の構築を急いでいる。
米海軍の発表と26日付インド紙タイムズ・オブ・インディアによると、米軍の深海救難艇の搬入など訓練に向けた準備は19日から始まった。深海での救助訓練は30日から11月6日まで行われ、全ての作業を同13日に終了する予定だ。
米国は1997年にいったん潜水艦乗員救助でインド側に協力することを決めていたが、98年にインドが行った核実験を機に計画は頓挫。2004年に改めて合意が結ばれ、準備が進められていた。米海軍深海救助司令部のデーブ・レムリー司令官はホームページで「米印の強力で持続可能な協力関係を構築するうえで大変重要だ」と共同訓練の意義を強調した。
インドは既存の潜水艦の老朽化が進む中、最近、ロシアから原子力潜水艦1隻をリースで導入し、初の国産原子力潜水艦「アリハント」の年内就役を目指している。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の開発も急いでおり、軍事力で水を開けられている中国に対抗しようとしている。
一方でインドのシンクタンク国防研究所のサラブジート・シン・パルマ研究員(元海軍司令官)は「訓練は攻撃作戦でも軍事力を誇示するものではない。中国は警戒しなくてよい」と述べ、中国側の懸念払拭に努めている。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121026/asi12102618190001-n1.htm
アリハントはインド初の国産原子力潜水艦です。
K-15SLBMの3連装発射搭を4期と、533mm魚雷発射管を6期搭載しています。
デザインはロシアの攻撃型原潜に近いのですが、SLBMを搭載している事から、戦略
原潜に区分されます。
アクラ方原子力潜水艦は、旧ソビエトで設計された攻撃型原子力潜水艦です。
デジタルソナーを搭載し、様々な魚雷を使い分けることが出来、対潜水艦核魚雷を使う
事も可能な設計となっています。
今年の1月からインドに10年間で9億2千万ドル(約740億円)のリース契約を結び、
インドに貸し出されています。