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イタリア:財政緊縮策に抗議、15万人デモ行進


イタリアのモンティ政権が進める財政緊縮策を巡って27日、ローマで約15万人(労組などの主催者発表)による抗議のデモ行進が行われた。一部が警官隊と小競り合いになったが、大きな混乱はなかった。これに関連し、最大与党を率いるベルルスコーニ前首相(76)は27日、緊縮策が「景気後退の悪循環を招いている」と批判し、モンティ政権の不信任に動く可能性を示唆するなどイタリア政界をかく乱している。

 デモはモンティ政権発足から来月で1年になるのを前に実施。「モンティ政権を追い出せ」などの横断幕を掲げて行進した。参加した労組活動家のリュック・チボーさん(53)は「モンティ政権は増税で人々を圧迫している。社会のシステムを変え、富裕層や政治家が貧困層を助けるべきだ」と緊縮策への不満をあらわにした。

 一方、前首相はミラノでの記者会見で「モンティ首相の下では景気後退は終わらない」と指摘。自ら率いる中道右派政党・自由国民が「現政権への信任を取り下げる方が良いかどうかを数日中に決める」と述べた。

 下院第1党の自由国民が不信任を決めれば、モンティ内閣は総辞職を強いられ、来春予定の総選挙が前倒しされる公算が大きい。そうなれば政治空白を招き、モンティ政権下で沈静化した債務危機がぶり返す恐れがある。

 前首相は所有するメディアグループ絡みの脱税事件で26日に有罪判決を受けたばかりで、政権をけん制する思惑もあるようだ。次期総選挙で首相候補にはならないとしつつ「(判決は)判事の独裁。競技場(政界)に残り、司法改革に取り組む義務を感じている」と述べ、下院議員候補として再出馬する可能性を示唆した。


http://mainichi.jp/select/news/20121029k0000m030047000c.html


 

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