コンビニエンス・カスタマー
- カテゴリ:仕事
- 2009/07/14 16:55:43
20歳前半の頃、コンビニでバイトをしておりました。
そこのお店のオーナーとは、今でもお付き合いがあります。
お付き合いどころか、私と妻の仲人のような方ですから・・・。
その頃、コンビニ経営を少しばかり学ばせていただきました。
なかなか難しいものであります。
労務管理(人員の確保)やら、棚卸しロス(帳簿上在庫と実在庫の差異)やら、品揃え(正確な発注で適正の廃棄量を出す事)やら、粗利の向上(廃棄量を抑える事)やら、売り上げ向上(客数と客単価を上げる)やら・・・。
先日お店に遊びに行って、オーナーと少し話をしました。
タスポの影響でタバコの売り上げがあがって、客単価が上がってるのとちゃう?という私の問いかけに
「タバコだけの客が多くなったし、タバコはGP(粗利益)低いからなぁ・・・」
との回答。
そう言えばこの前、そのオーナーも所属するコンビニの本部とオーナー達との裁判があって、オーナー軍団が勝利したというニュースを見ました。
本部側は商品の売価は必ず指定した価格でなければならないと主張し、オーナー側は自分たちが仕入れた商品だから売価を変える(値引きなど)の権利を主張。
裁判ではオーナー達の権利が認められました。
つまりは、廃棄直前になったお弁当などを値引きして売りたいというオーナー側の主張が認められた形になったのです。
「うちでは絶対にやらんなぁ。ただでさえGP低いのに、新しい適正の弁当が売れなくなっちまう。」
と、私の仲人オーナーは言っておりました。
結局コンビニ経営者は、弱い立場なんだなぁ。
考えて見ましょう。
商品の全ては本部から仕入れる形になります。
仕入れればそれだけ本部が儲かります。
経営者からは売り上げの数%のロイヤリティーが支払われ、経営者は売った商品の粗利益から水光熱費やら人件費、店舗や設備が借り物であれば家賃などの賃貸料を支払わなければなりません。
本部は何もせず、店舗が仕入れた商品の利益と、経営者が支払うロイヤリティーが入ってきます。
コンビニエンスストアというシステムを考えた人は凄いものです。
7-11
おそろしや。
「お代官様、もうかんべんしておくんなせぇ~」
「え~い、嫌ならやめてしまえ!契約中に辞めればたか~いペナルティが発生するがのぅ。わっはっは!」
現代の世の中には、黄門様も暴れん坊将軍もおりませぬ。。。
まして桃太郎侍も・・・。
確かに!お昼頃のお弁当が売れる時間真っ只中に、お弁当が配送されたりしてましたねぇ・・・。
もう少し速く来てくれれば、オペレーション的にも売り上げ的にも楽なのですが。
結局あのコンビニの会社は、親会社よりも利益があがってしまいました。
こういったコンビニ経営者の苦労の上での利益なのでしょうねぇ・・・。
まぁはっきり申し上げてピンはね以外の何物でもございません。
FC(フィールドカウンセラー)という店舗を回る本部社員は、たくさん仕入れて品揃えを良くして下さいとしか言わないらしいですよ。。。
「お代官様~~~これじゃぁワシらは食っていげねぇ・・・ ・ ・・・(。ノェ;) 」 って感じ?
店舗の場所も商品配送トラックのルートに無駄が出ないように考慮されてるそうですね。
直接売る人のことも、買う人のことさえも二の次にして
計画的に儲けるって、無機質な感覚のような気がします。
あぁ、それだけではないですね。