Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【MONSTERS】【実験刑事トトリ】

MONSTERS
TBS 日曜夜9時~

【あらすじ】空前のミステリーブームに沸く出版界。発表が迫る出版界を代表する成木賞の受賞有力候補は、ブームの影響もあり2人のミステリー作家に絞られつつあった。そんな中、ミステリー作家の島村が突然殺害される。島村はかつて、成木賞の受賞有力候補の1人、篠田とコンビを組んでいた人物だった。捜査が進む中で、平八西園寺のコンビは受賞候補の2人、篠田矢崎、編集者・相沢に接触を図り、事件の手がかりを探っていく。

【感想】今回はよかったなー。トリックが。ダイイングメッセージがテーマと思わせておいて、実は死体が移動されていたというのは、人間心理を突いたいいトリックだったと思います。アリバイが問題になる時、ミステリーマニアなら必ず死体移動が行われたかどうかを考えてみると思うんですよ。私もちらっと考えました。でも、血文字のダイイングメッセージがあったため、やっぱり現場はここだよなぁと思い込んでしまったのです。ただね、実際これをやるとなると、本当に成功するのかなと思うんですよ。というのも、犯人が自宅で被害者を殺害し、車に積み込んで出版社のコテージに向かい、途中アリバイ工作のためファミレスに寄り食事。これは最低でも15~20分は店内にいたでしょう。それからどうがんばっても1時間30分かかる道のりを車で移動、そしてコテージに被害者の遺体を運び込み、被害者の血で血文字を…。自宅からファミレスまでが近距離だとしても、恐らく2時間は経過しています。血、固まりませんか?w ま、医学的なことは私にはよくわからないけれど、二度刺したからといって死んだ死体からは血は吹き出ませんから、あれだけの血文字を書くのは難しいと思います。あと、下手すると死斑もおかしいことになるでしょうね。車に入れる時、気をつける必要がありますね。また警察が、傷口に2回刺された跡があることに気づかないとは思えないのです。2回目は1回目より大きな刃物で刺したとしても、それで広がった分の傷には生活反応が出ません。死後2時間は経過してますからね。それと、通った道は結構大きな道なのですよね? オービスやNシステムはなかったんでしょうか? 一般道ならオービスはないかもしれませんが、Nシステムならありそうです。これに犯人の車がコテージ近くの道で映ってたら、完全アウトですよねw 行ったことない言ってるんですからw それと、勝手に人んちに試薬撒いたらあかんがなw 完全に違法捜査ですね。うわ、面白かったけど結構アラがあるもんだな。2、30年くらい前だったら成立したトリックだったかもしれませんね。てか今回、小林隆とか白井晃とか、三谷作品の常連がゲストだったので、何となく古畑を思い起こさせましたねw 橋之介も出たことあったんじゃない?と思ったけど、あれは三津五郎だったわ…。18年前だもんなw だから今回は、18年くらい前に放映されていれば、あまり齟齬がなかったかもしれないですね。古畑へのオマージュたっぷりの回ってことでw


 
新番組 実験刑事トトリ
NHK 土曜夜9時~

【あらすじ】警視庁捜査一課の若手刑事・安永哲平は、43歳の新人刑事・都鳥博士の教育を任される。都鳥は数々の賞を受賞するほどの優秀な動物学者だったが、何故かその過去を捨て、中途採用で刑事になった変り種で、早速哲平は奇行の多い都鳥に振り回される。そんな時、刺殺された女性の死体が草むらに遺棄されるという事件が起きる。女性は歯型から料理研究家のアシスタントをしている藤田映子と判明。都鳥哲平は、映子の雇い主である人気料理研究家・結城ゆかりの自宅を訪ねる。

【感想】今期、待ちに待った放映でした! なんと倒叙でしたか。思った通り、三上はなかなかいい味を出してるし、それに振り回される哲平も可愛い。脚本はなんと妖怪人間ベムや怪物くん、タイバニなどで名前を上げた西田征史ですよ。私この人の作品好きなんですよね。もっとトトリと哲平の絡みを見せてほしかったなぁというのが初回の感想。このドラマは推理パートよりそっちに力を注ぐべきですw 三上や高橋の名前に惹かれて見た人は、彼らを見たくて見てるんですからね。死体なんかどうでもいいんですよw 今回の場合、トリックはさほど難しいものでもなく。死体移動トリックとしては、今回ばかりはMONSTERSに軍配が上がりそうな気がします。いくつか疑問点を挙げるとすると、NHKのドラマだからとちょっと人情劇に走りすぎたのか、動機が甘い。おしどり夫婦として人気を得ている料理研究家とはいえ、夫の浮気を公表すると言われたからって、人を殺そうとまでは思わないでしょう…。バレてしまったら名声を失うどころではないですからね。また凶器の出所とかが全然問題になってなかったり、あのデカいクーラーボックスを犯人がどうやって処理したのかとか、クーラーボックスに入れた死体をテレビ局に持ち込んだ時、他の人に見られる危険性があるんじゃないかとか、挙げればいろいろあります。どれも致命的とは言えませんけどね。あと、花火の形については、どう考えてもアレは横から見た形でしょw 犯人が花火を見ているシーンで、こりゃひょっとしたら解決の糸口になるかもしれんぞと思ってたら、案の定口を滑らせてましたね。花火大会の最後にあんなショボい楕円形の花火を打ち上げるとかないってw 犯人は後で動画検索でもして、その日に打ち上げられた花火の動画を見ときゃよかったんですよね。しかもそれが犯行を認める決定打になってしまったようで…。うん、やはりこのドラマはキャラクター性に心血を注ぐべきだと思います。




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