※下記SSは、うちのニコペットが主役の、ニコッとタウンを舞台としたお話です。
※基本的に、軽いノリのお話なので、感動するものは何もありませんが、箸休めにどうぞ。




　――かつて
　私設自警団連合筆頭の「アニマル・テイルズ」に次ぐ勢力を持つ組織が存在した。
　その自警団は内部分裂を繰り返し、各派閥ごとに新組織を立ち上げたことにより、
　その自警団は消滅。
　繰り上げで執事と侍女から成る自警団「サーバンツ」が次席に躍り出ることになる。
　今はなき、人族のみで結成された最高峰の自警団、その名は――

　　　忍猫物語外伝　第９話「きぐるまーず」

　私設自警団連合で第五位の組織「ウサギの耳の会」は、
　かつて「きぐるまーず」というアーティファクトきぐるみ愛好者たちから成る組織の分裂後に乱立した後継組織の１つで、
　うさぎのきぐるみ愛好者を中核にうさぎ的なアーティファクト愛好者ばかりから成る、うさぎ至上主義集団である。
　眼帯うさぎのお使いクエストを受けて旅立ったオセロコンビ、
　もとい忍猫見習いコンビの白猫・霜真（そうま）と黒猫・暗卦（あんか）は、
　ニコッとタウンの西の郊外にある森で「ウサギの耳の会」の関係者に遭遇していた。
　西の郊外の森に「ウサギの耳の会」の拠点があると聞かされていて、
　そこで青のバニーガールと遭遇したのなら、関係者ではないと考えるほうに無理がある。

霜真「ねーねー、おねーさん、『ウサギの耳の会』の人？」

？？？「普段は、一ニコタ民、しかして、その裏の、顔は、マジカルバニー・サファイア２号。
　　　　　持ち回りで、うさぎの森の、見張りを、しているの」

暗卦「おれっちは『花鳥風月』の見習い忍猫の暗卦で、
　　　　こっちの姐さんが霜真って言うんだが、本人の希望ではソーマって呼んで欲しいらしいんだぜ」

？？？「マイ、コードネーム、イズ、宇佐美」

霜真「宇佐美さん、ボクたちは『ウサギの耳の会』の会長さんに会いに来たんだけど、どこにいるか分かるかな？」

宇佐美「会長は、お昼寝で多忙だから、大切な用事じゃないと、会わせられない」

霜真「多忙って、お昼寝でしょ！？」

宇佐美「寝る子は育つともいうし、会長は、暇を見付けては、寝て、力を溜めているの」

霜真「・・・まー、どこぞのＳＧの長官も、甘味でエネルギーを補給しないと、神眼が使えないって聞くし、
　　　　その理屈は分からないでもないけどさ」

暗卦「宇佐美の姐さん、おれっちたち、用事を済ませないと家に帰れないだぜ。そこを何とかしてもらえねえか？」

宇佐美「・・・（沈思黙考）・・・。
　　　　　あなたたちにとって、それが、重大な要件と、いうのであれば、その覚悟の程を、あたしに示して」

霜真「・・・ねえ、暗卦」

暗卦「ああ、奇遇だな、ソーマの姐さん。次のお使いクエストのフラグが立っちまった気がするぜ」

宇佐美「聡い子たちね。
　　　　　ニコッとタウンの、カード街の、大きなお店で、荒稼ぎしてきて。
　　　　　ちょっとくらいなら、非合法な手段を、使ってもいいから。
　　　　　あ、別に、商売敵が、損すると、相対的に、あたしのバイト先が、儲かるとか、そんなの、狙ってないからね」

暗卦「黒猫のおれっちが言うのもなんだが、随分と黒い姐さんだなあ」

宇佐美「何か、言ったかしら？　なお、このミッションに、支援行動は含まれないから、死して屍拾うもの、なしよ。
　　　　　この危険なミッションを、クリアできれば、相応の覚悟を、認めます」

　成り行きでグレイなお使いクエストを受ける羽目になった霜真と暗卦。
　果たして、二人が忍猫養成所「猫の穴」に帰る日はいつになるのか・・・！？



　　　つづく？

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