秋にピッタリな小説について
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/11/23 09:24:05
秋にぴったりと言うよりも、冬の気配を感じる今日この頃に読むと、
作品の舞台設定を よりリアルに感じる事が出来るかもしれません。
その作品は、とても寒い雪に閉ざされた星。そこで展開される物語です。
「闇の左手」
ハヤカワ書房から出されている、アーシュラ K ル・グイン さまの作品です。
ル・グインさまの、作品群の根底には、偏見と言うテーマがあると感じています。
偏見とは差別の出発点で、
人種差別・性差別・年齢差別・民族差別・学歴差別・病歴差別などなど日常生活にはありとあらゆる差別がはびこっています。
これら全ての差別は、その出発点である偏見によるものです。
それを、舞台設定により その偏見が如何に愚かな視点なのかと説いている様に感じます。
ル・グインさまの代表作の一つである、ゲド戦記は日本でもアニメ化されて有名になりましたが、アマゾンで検索するとアメリカでは実写版もあったようです。
どちらの作品も、ル・グインさまが作品に込めた思いを掴みきれていません。(アメリカ版は見てませんが)
それほどまでに、偏見を扱ったテーマは人々に受け入れられないものなのかと感じました。
それなので、活字でル・グインさまの作品に触れてください。
出来れば、原文の英語で。
この作品は大丈夫だと思いますが、中にはひどい翻訳者もいますので・・・
ル・グインさまはゲド戦記を始め、小学生高学年向きも書かれていますが、
ゲド戦記を理解するには、nicolisさんではまだ若いかも知れません。
人生の昼の12時を過ぎてから出会えて良かったと思うほど、大人向けの作品ばかりです。
きゃらこ さま
ル・グインさまに出会えたからこそ、人生の次のフィールドに進めたと思っております。
また、ル・グインさまに出会えたからこそ、マリー・ガブリエル・カペの自画像の素晴らしさに気がつけたと思っております。
今や、私の半分はル・グインさまの言葉で出来ていると言っても過言ではありません。
ちょっと調べてみようかな。。
私、とりあえず ジブリのゲド戦記も見てない^^;
原作の原文からみたら きっと別物なんでしょうね。。。
最近 読書に気がいかないなぁ(-"-)ウーン…