西島　　：　猫姉さんが焼き芋を買いに行っている隙に・・・
　　　　　　　
　　　　　　　これが新しいPCね。　
　　　　　　　これならネズミが捕れないわたしにだって操作できるわ。
　　　　　　　えっと・・・　確かこのパネルにタッチして・・・

　　　　　　　猫姉さんたら、このタッチパネルが苦手でうまく操作できないなんて
　　　　　　　ぶつぶつ言ってたけど、あの人の肉球は熊みたいに大き過ぎる上に
　　　　　　　ガサツだからいけないのよ。
　　　　　　　きっと小さくてソフトなわたしの肉球ならうまく出来るはず。

　　　　　　　あ、ほら、なんか画面が出てきた。
　　　　　　　簡単じゃない♪
　
　　　　　　　とはいえ、PCって何に使うものなのかしら？
　　　　　　　猫姉さんは毎日これで何してるのかしら？
　　　　　　　きっとわたしには内緒で楽しいことしてるに違いないわ。

　　　　　　　ええっとぉ・・・　どこをどうしたら楽しいところに行けるのかな・・・
　　　　　　　
　　　　　　　ここ？　あら、なんか変ね。　・・・こっちかしら？　あれ？

　　　　　　　やだ、次から次となんか変な画面が出てくる・・・


　　　　　　　・・・・・　？


　　　　　　　文字が一杯でわからない・・・　

　　　　　　　・・・変ね、わたしの肉球をもってしても・・・　あ、そうじゃなくて・・・

　　　　　　　なにかしらこれ・・・

　　　　　　　まぁ、この女の子、下着が見えちゃってるじゃない。　はしたない・・・

　　　　　　　えっと・・・　これじゃなくて・・・　ここかな・・・

　　　　　　　あら、こっちのお姉さんはお洋服着てない・・・

　　　　　　　・・・やだ・・・　この人ってばほぼ裸んぼよ・・・　ってゆーか、裸？

　　　　　　　んっと・・・えっと・・・　なんかこれ・・・　

　　　　　　　もしかして・・・　わたしが見てはいけないものなのかしら・・・


　　　　　　　・・・・・・・　！


　　　　　　　た、大変！　こんな物をわたしが見ていると猫姉さんに知られたら
　　　　　　　怒られちゃうだけじゃ済まないわ。　
　　　　　　　わたしがハレンチな子だと思われちゃう。
　　　　　　　消さなくちゃ・・・　元に戻さなくちゃ・・・　どこかしら、
　　　　　　　どこﾎﾟﾁｯとしたらいいのかしら・・・　これ？　それ？　どれ？
　　　　　　　ああ、どうしよう全然わかんない。　どうしようどうしようどうしよう・・・



ただいまぁ。
ん？　西島さん、何してるの？


西島　　：　あわわわわわ・・・・　わたしは決してそんな・・・
　　　　　　　あの・・その・・・　つまり・・・　今わたしは・・
　　　　　　　お、お、追い剥ぎにあった可哀相な女の子達を見ていたの。


ふーん・・・





　　・・・・・・・・





高額請求来たら自分で払ってね、西島さん。


西島　　：　決してそんなつもりでは・・・　ｸｽﾝ…