追記:再びコペンハーゲンへ
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2012/11/27 20:56:05
コペンハーゲンではブログにアクセスできなかったので、
書いておいたメモを今頃になって報告です。
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10月22日午前9時28分、
コペンハーゲン行きインターシティエクスプレスは、
定時にハンブルグを出発しました。
朝はいつもどんよりしていたハンブルグの日々が嘘のよう。
今朝の空は快晴です。
来た道を戻るようにして、
ドイツからデンマークへと向かいます。
約1時間半の乗車で、デンマークに向かうフェリーが発着する港町プットガルテンに到着。
ドイツの領土はここまで。
フェリーに列車ごと積み込まれて、
列車から降りて、フェリーの甲板に出てみれば、
すでにフェリーは動き出していました。
フェリーは1時間弱の航海で、
対岸の都市ロービィに到着します。
ここはもうデンマークです。
海の上も快晴。
行きは曇りだったので気がつきませんでしたが、
晴れていれば、対岸のデンマークが見えるのですね。
甲板でデンマークとドイツ両岸の写真を撮り、
(このフェリー、ドイツ側はドイツの国旗を、
デンマーク側はデンマークの国旗を掲げています)
船の中をあちこち探検して、
カフェテリアでちょっと早い昼食。
緩めのマッシュポテトにグラーシュ・スープをかけたものを頼みました。
典型的なドイツ料理のメニューです。
13ユーロぐらいでちょっと高め。
デンマークが近づいてくるにつれ、
海岸線に風力発電の風車がたくさん立っているのが確認できます。
遠くには、海の中に立つたくさんの風車も見えました。
ソーラーパネルを付けている家は、ドイツでもデンマークでもよく見かけます。
ただ、太陽光発電は、そもそも太陽の位置が低いし、
冬場は日照時間が短いので、安定した電力供給という点では効率がよくなさそうです。
ですが、海辺沿いの風力発電は、とても効率が良さそうです。
凪なんて、バルト海の海峡にはありえないんじゃないでしょうか。
もうすぐ着岸するので列車や車に戻るようアナウンスがあって、
列車に戻り、列車ごとデンマークに上陸。
そして、デンマークの真っ平らな平原を猛スピードで走っていきます。
行きの時にも書きましたが、デンマークに入ると、
この特急は、ディーゼルエンジンであるにもかかわらず、
時速180キロで走るのです。
速い速い。
(ちなみに、ドイツ国内では140キロで走っていました)。
平原から緩やかな丘陵地帯へと景色が代わり、
単線から複線へ、
そして電化路線を走り始めるようになると、
まもなくコペンハーゲンです。
14時14分、コペンハーゲンに到着。
コペンハーゲンも晴れ。
気持ちの良い空でした。
来た時に利用した駅近くのホテルに荷物をおいて、
すぐにコペンハーゲンの街歩きに出発。
なぜなら、まだ3時前なのに、もう夕陽の感じなのです。
ドイツよりもさらに北に来たので、日没が早くなっているのです。
実際、この日の日没は3時半頃。
それだけではありません。
この日照時間の短さを反映してか、
博物館などは冬場3時や4時で閉まってしまうところがあります。
遅くても5時には閉館という感じ。
で、近くの国立博物館へ。
ここは無料で入館できます。
コインロッカーにブルゾンやリュックサックを置いて、
デンマークの1600年から2000年までの歴史を展示している部屋に。
この展示室で初めて知ったこと。
1860年代に鉄血宰相ビスマルク率いるドイツとデンマークは戦争をしていました。
そしてドイツが勝利し、その時、
ドイツ北部にあるシュレスウィヒ=ホルシュタイン州が成立したみたいです。
その後、北部シュレスウィヒがデンマークに復帰したり、
ナチス・ドイツにデンマーク全土が占領されたり…。
つまり、デンマークとドイツは国境線をめぐって骨肉の争いを続けてきたようです。
勝った負けたで国境線を動かしてみても、
ドイツ語住民も入ればデンマーク語住民もいるユトランド半島の民族構成は、
今日まで変わっていません。
主権の及ぶ範囲を変更したり、
どちらかの政府に統治されることが、
その地に住んでいる人々の問題解決に果たして繋がっているのかしら…。
安寿はとても疑問に思います。
そもそもハンブルクの一地域であるアルトナは、
デンマーク人が作り上げたコミュニティだったそうで、
ドイツ語の先生は「アルトナは何となくデンマークの感じがする」と言ってました。
でも、そんなこと言われても、
ドイツ・デンマーク共に外国である安寿にしてみれば、
「アルトナもハンブルグの旧市街も、
ドイツもデンマークも、どこもかしこも外国の感じがする」だけです。
さて、半分も見ない内に4時となり閉館。
他の展示室は5時まで開いているみたいですが、
次の部屋に移動しても、すぐに閉館になってしまうので、
再び街歩きへ。
2ヶ月前に一度訪れているので、まだ土地勘があります。
ですので、今日はデンマークの観光名所を、ライトアップされた姿で見てみましょう。
そして、あ…。
コペンハーゲンはすでにクリスマスの装飾でライトアップされていたのでした。
ハンブルグではまだ準備中であったクリスマス市も、
コペンハーゲンではすでに開店しいます。
とはいえ、コペンハーゲンの物価は高い。
屋台のカリーブルスト(焼きソーセージにトマトケチャップとカレー粉を振りかけたもの)が
50クローネ…、ということは、750円!
屋台のお好み焼きは400円が相場でしょう ☆\(ーーメ 日本の基準で考えるんじゃない!
ドイツ国内では、カリーブルストは3ユーロ(300円)ぐらいの食べ物。
ですので、今回のコペンハーゲンでの食事は、
レストランおろか屋台も避けて、スーパーマーケットで買い物してみることに。
赤ワインとチーズ、ミートローフの総菜パックとパン。
これで約130クローネ…、ということは約2000円。
スーパーマーケットでも、やっぱり高い。
ドイツで20ユーロ(2000円)分の買い出しをしたら、
3~4日分の朝と夜の食材は賄えたように思います。
ともかく買い物袋を下げて、街路もショーウィンドウの中も、
クリスマスで賑やかになったコペンハーゲンのショッピング街ストロイエを通って、ホテルへ。
…と、駅前にある大きな野外遊園地チボリ公園がライトアップされています。
私がこの街に着いた9月末、チボリ公園はすでにオフシーズンで閉園していました。
「駅前なのに、9月末でオフシーズンか…」と思いましたが、
もう肌寒くなっていましたので、野外の遊園地が閉まってもおかしくはありません。
ですが、やはりクリスマス期間は別のようです。
ハローウィンの10日間と11月末から12月末までのクリスマス期間は、
チボリ公園もしっかり電飾アップされて、
大勢の人で賑わっていました。
でも、ここは入場料だけで95クローネ(約1500円)もするし、
乗り物に乗っても、何か食べても、また別料金。
ですから、外から電飾を眺めるだけにしておきました。
(定期券のような入場券で入っている人を多く見かけました。
おそらく一定料金を支払うと、期間中は何度でも入場できるのでしょう)
暗くなってから、ずいぶんと外を歩いていたように思うのですが、
ホテルに帰ってみれば、まだ18:00。
コペンハーゲンの夜はまだまだ長いようです。
明日は、デンマークの東端、ヘルシンオアへ。