北朝鮮、軌道に物体投入か=米軍が声明
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- 2012/12/12 21:16:40
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は11日、声明を出し、北朝鮮が「人工衛星」打ち上げと称して実行した長距離弾道ミサイルの発射について、何らかの物体が軌道に投入されたもようだとの見解を示した。
声明によれば、ミサイルは米東部時間午後7時49分(日本時間12日午前9時49分)、南方に向けて打ち上げられた。1段目は黄海に、2段目はフィリピン 近海に落下したとみられる。声明はさらに「ミサイルは何らかの物体を展開し、軌道に達したもようだ」と述べた。北米に被害が及ぶ恐れはなかったとした。
(2012/12/12-13:47)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012121200548
北朝鮮ミサイル発射:フィリピン沖に落下 沖縄上空を通過
政府は12日午前、北朝鮮が同9時49分ごろ、北西部の東倉里(トンチャンリ)の「西海(ソヘ)衛星発射場」から「人工衛星打ち上げ」と称する長距離弾道ミサイルを発射したと発表した。同ミサイルの発射は、失敗した4月に続いて今年2回目。政府発表によると、ミサイルは同10時1分、沖縄地方の上空を通過した。政府は自衛隊に破壊措置命令を出していたが、日本領域への落下の危険はないと判断し、破壊措置は実施しなかった。政府は外交ルートを通じて北朝鮮に抗議、国連安全保障理事会の開催を議長国に要請した。
日米韓政府はミサイル発射は「国連安保理決議違反に当たる」として強く中止を求めていたが、北朝鮮が発射を強行したことで朝鮮半島を巡る情勢が緊迫するのは必至だ。
政府発表によると、ミサイルは同9時58分ごろ、1段目が朝鮮半島の西方約200キロの黄海に落下。先端部分のカバーが同半島の南西約300キロの東シナ海に、2段目が同10時5分ごろ、フィリピンの東方約300キロの太平洋上に落下した。3段目は自衛隊が探知できない遠方に落下したとみられ、政府は米軍と連携して落下地点を調べている。聯合ニュースによると、韓国軍当局は「ミサイルの1段目と2段目の分離に成功したようだ」との暫定分析結果を明らかにした。
日本政府はミサイル発射を受け、藤村修官房長官が同10時20分から緊急に記者会見し、「発射は極めて遺憾で容認できるものではない。北朝鮮に対して厳重に抗議する」と北朝鮮を非難。同時に「現在のところ、わが国領土内への落下物は確認されていない。国民は冷静に平常通りの生活、業務を行ってもらいたい」と語った。
政府はミサイル発射を受け、エムネットと全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じて、自治体などに発射情報を伝達した。同10時51分から、野田佳彦首相、藤村氏、玄葉光一郎外相、森本敏防衛相らによる緊急の安全保障会議を首相官邸で開き、首相は(1)落下物等による被害がないか改めて確認(2)北朝鮮の今後の動向を含めた情報収集の一層の徹底(3)米韓中露はじめ関係諸国と連携し対処−−することを指示した。
http://mainichi.jp/select/news/20121212k0000e030148000c.html
北朝鮮製のミサイルは、ロシアのミサイルを元に作られたものです。
しかし、主要部品をアルミ製にするなどオリジナルより軽量化がされており、また北朝鮮の
アルミ合金は、マグネシウムや胴などを混ぜ熱加工することで強度を上げた超々ジュラルミン
等も加工が可能と見られており、他国で作るよりも安くミサイルの量産が可能となっていること
から、イラン、パキスタン、エジプト、リビア、シリア、イエメンなどに輸出され、日本円で
1千2百億円程のミサイル部品が毎年売れているといわれています。