Nicotto Town


ボーヤのブログは、一日にして成らず ^o^;


コント 『 コウモリ カフェ 』



「ど~も~! 黒猫アニーですよ~」
「こんばんは、コウモリの モリコーネですよ~」

「二人合わせて うしみつブラザーズですよ~」
「そうですよ~、深夜に元気な うしみつブラザーズです~」

「それはそうと、モリコーネは、何か気になってることはないの?」
「あるよ! オイラはねぇ、コウモリカフェが気になってるの!」

「え? コウモリカフェなんてあるの?」
「猫カフェがあるくらいなんだから、コウモリカフェだってあるんじゃない?」

「そういえば、そうかねぇ…」
「ねぇ? ためしに、オイラたちも やってみない?」

「え! コウモリカフェを経営するの?」
「そ、そうじゃなくて、コント風にやってみませんか? ってこと!」

「あ、なるほど! 安上がりでいいね!」
「じゃあ、オイラが、コウモリカフェの店員をやるから、アニーは、お客の猫としてお店に入って来てね!」

「え? オイラは、コウモリじゃなくて、猫のままでいいの?」
「いいですよ! 当店は、『来る猫は、こばまず』 ですからね!」

「え! フレンドリーですね!」
「そうなの。 グローバルカフェとも言うし!」

「じゃあ、早速、お店に入りますね! あ、どんな音で入ったらいいかな? 」
「そうだねぇ…。 何か、コウモリカフェらしい音ってないかなぁ?」

「あ、あります、あります。 じゃあ、入りますね! キィーーー、バタンッ!」
「え! 車が外の看板か何かに、ぶつかった音じゃないですよね?」

「ち、違いますよ! キィーーー っていうのは、ドアの建て付けが悪くなってきてる音ですよ!」
「あ、そうでしたか。 では、後で油をさしておきますね」

「そして、バタンッ! っていうのは、ドアを閉めた音ですからね! ちょっと強く閉めちゃいましたけど」
「あ、そうでしたか。 てっきり、忍者がお客様を狙ってドアの上に黒板消しを仕掛けて、開けたら落ちてきた
  音かと思いましたよ」

「えっ! こ、 この辺は、忍者が出るんですか!」
「え? 出ませんよ? ここは、忍者の里ではありませんからね?」

「そ、そう言えばそうですね」
「そうなんです」

「じゃあ、もう一度入りなおしますね。 スゥーーー、パタン。 あれ? ドアに油をさしたら、張り合いのない音に
  なりましたねぇ」
「いらっしゃいませ~! お客様、何匹様ですか?」

「孤独な子猫が、一匹なんですけど~」
「はーい。 こでこな、おでこ 一匹様 ご来店でーす!」

「え?言えてないよね? なあに?こてこて ぽてこって?」
「あ、あの? お客様?当店ではそういったメニューは、取り扱っておりませんが?」

「あっても、注文しないし!」
「あ、あの? お客様? 立ち話もなんですので、お席の方へご案内いたします」

「はーい」
「当店では、お好きな部屋が選べまして、暗い部屋、薄暗い部屋、じめっと暗い部屋の三種類ございますが、
  どの部屋にいたしましょう?」

「うわ、見事に暗い部屋ばっかりですねぇ」
「はい。コウモリカフェでございますので」

「あ、そういえばそうでしたねぇ。 オイラは、暗いところは平気なので、薄暗い部屋にします!」
「はい、かしこまりました。 では、こちらの部屋へどうぞ」

「え? ガラスのオブジェらしきものしか置いてませんね?」
「それは、ランプの笠でございます」

「え? ランプなんてつけないのに、ランプの笠なんて必要ないですよね?」
「それが、必要になるのでございます」

「え? そうなの? って、な、なんですか? て、天井にテーブルとイスが逆さまにくっついていますけど?」
「はい。当店は、コウモリカフェでございますので、全てが逆さまなのでございます」

「そ、そういえばそうでしたね。 でも、オイラは猫ですので、天井に逆さ吊りで食事なんてできませんけど!」
「ですから、そのためのランプの笠なのでございます」

「あ! このガラスの笠をお皿に見立てて、天井という名の床で食事をすればいいわけですね」
「ご名答!」

「でも、ずいぶんとアンティークな笠ですねぇ」
「はい、エミール・ガレの作でございます」

「え、えぇッ! エ、エ、エミール・ガレ!? お、恐れ多くて、そんな名品で食事できませんけど!」
「そういうお客様のために、マイセンの笠もございますけれど」

「え? マイセンって、ランプの笠は作ってないですよね?」
「ノリタケもございますし」

「あ、オイラ、それにします! どう見ても、食器にしか見えませんけど、その方が安心して食べられます!」
「はい、かしこまりました。 では、今 メニューをお持ちいたします」

「そういえば、まだ注文もしてなかったんだっけ。 まずはお皿を選ぶだなんて、どんなカフェなんだろ…?」
「お待たせいたしました、メニューでございます」

「どれどれ…、うわ! 文字も逆さま!」
「お客様? メニューを逆さまに見てらっしゃいますけど」

「あ、本当だ! はぁ、びっくりした。 なんですか? この、ウィッチ・ド・サン って? 魔女(ウィッチ)の食べ物
  ですかね?」
「当店のメニューは、業界用語で書かれていまして、ウィッチ・ド・サンは、サンドウィッチのことでございます」

「え! どこの業界が、サンドイッチのことを、ウィッチ・ド・サン って言うわけ? おしゃれすぎる!」
「はい。 よくフランス語と間違えられます」

「じゃあ、オイラは、モノノミー(飲み物?)は、チャコー(紅茶?)にします」
「では、一曲お聴きいただきましょう! サザンオールスターズの 『チャコの海岸物語』 です」

 (著作権上の問題で、ネットでの音源は見つかりませんでした ^^;)

「え? なんで曲がかかったの?」
「はい。 当店では、チャコーをご注文いただくと、チャコの海岸物語をおかけするシステムとなっております」

「え?そうなんですか? サービス過剰ですねぇ」
「お褒めいただき、ありがとうございます」

「あと、ゲーテ・スパ(スパゲティ?)をください」
「はい、かしこまりました。では、お隣のスパ(温泉)にご案内いたします」

「え? なんで?」
「当店では、ゲーテ・スパをご注文いただくと、お隣のスパをご紹介するシステムとなっております」

「え?そうなの? じゃあ、スパゲティを食べたい人は、何を注文したらいいんですか?」
「スタパをご注文ください」

「ま、まぎらわしぃ! でも、オイラ、隣の温泉に行ってみたいです!」
「あ、あの? 当店でお食事されないのですか?」

「入ってから、食べに来ます!」
「それはいいお考えで。 なんでも、泉質が3種類あるらしいですよ」

「硫黄泉とか、ラドン、ラジウムみたいな感じですかね?」
「それが、お隣のスパは特殊でして、スープ、ミート、和風の3種類らしいです」

「え? えぇッ! そ、そんな温泉にゆったりつかろうものなら、煮込まれたりしますよね?」
「ま、まさか! お隣のスパリゾートヤマネコアンズにかぎって、そんなことないと思いますけど」

「え! 山猫が経営してるの?」
「あ、山猫グループの社長さんをご存知でしたか?」

「いえ、よく存じ上げませんけど」
「今や、温泉のほかに、居酒屋やレストラン、介護付き有料老人ホームまで運営なさってますからね」

「え! お年寄りをどうしようっていうの?」
「では、お客様、ゆったりお湯につかって、日頃の疲れを癒して来てくださいませ」

「い、いえ、ぜ、絶対、行きません!」
「そうですか? 残念ですねぇ、割引券もございますのに…」



「コウモリカフェって、こんな感じかなぁ?」
「うん、なかなか いい線行ってると思うよ!」

「でも、なんだろうね? 隣の温泉は? 行く人いるのかな?」
「かなり、勇気がいるよねぇ」

アバター
2012/12/17 00:39
今晩は☆遅くに失礼します♪

ウィッチ・ド・サンやチャコー、ゲーテ・スパ食べてみたいですぅw
上記3種類は面白かったですww
チャコーを頼むと「チャコの海岸物語」とか和みそうです♪

ゲーテ・スパでスパリゾートの温泉に入れるのですね色んな味の温泉
ちょっと面白そうで惹かれました探したら本当にありそうですしお肌スベスベになりますかねw
面白かったですありがとうございましたぁ(*^^)v
(o´∀`o)ニコッ
アバター
2012/12/16 22:47
「アラベスク ボールルーム」ですね
ありがとうございました^^
今はフリマでも出てませんでしたけど、今後ちょくちょく検索してみます♪
品のいい背景だと思いま~すd(゚∀゚d)!!
アバター
2012/12/16 00:59
途中から顔がニヤニヤ( ̄∀ ̄)になっちゃった。
面白かったです♪
「山猫」って名前が付いてるってことは、きっとアレなんですね(*^m^*)
そそ、行ってはいけませんね^^

それと、背景がグレーの濃淡でとても綺麗です~:*:・(*´∀`*)・:*:・
なんて名称の背景ですか? 良かったら教えてください。
今度フリマで検索してみよう。
アバター
2012/12/15 23:38
o(〃^▽^〃)oあははっ♪
今回も笑わせてもらいました(*≧m≦*)ププッ

メニュー、逆さまに見てたのね!? ヾ(∇'〃)キャハハハo(__)ノ彡_☆バンバン!!
温泉の誘惑も捨てがたいですよね^^;



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