米グーグル会長ら北朝鮮到着
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- 2013/01/07 21:59:42
アメリカの大手IT企業、グーグルの会長らが、7日北朝鮮を訪問し、去年拘束されたアメリカ人が置かれている状態などを確認する一方、IT産業の育成を重視する北朝鮮側との間で意見を交わす見通しです。
アメリカの大手IT企業グーグルのシュミット会長や、北朝鮮側との間で独自のパイプを持つリチャードソン前ニューメキシコ州知事ら9人は、7日午後、北京からの航空便でピョンヤンに入りました。
出発に先立ち、リチャードソン前知事は、北京でNHKなどの取材に応じ、「私的な訪問であり、アメリカ政府を代表していない」と前置きしたうえで、「われわれの目的は、北朝鮮の経済や人道面の状況、それに去年拘束されたアメリカ人が置かれている状態を確認することだ」と述べました。
一行は、4日間にわたる滞在中、北朝鮮側の外交や経済、軍事に関係する当局者らと意見を交わす見通しで、北朝鮮による事実上のミサイルの発射や核実験への懸念も伝えることにしています。
一方、北朝鮮指導部は、経済の立て直しを進めるうえでIT産業の育成を重視しており、グーグルとの間で関係作りを図る絶好の機会と位置づけているものとみられます。
今回の訪問を巡ってアメリカ政府は、「政府とは無関係で、訪問の時期が適切ではない」としていますが、北朝鮮側が、オバマ政権に対する何らかのメッセージを託す可能性もあります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130107/k10014635381000.html