カシミールで印パ砲撃戦、兵士2人死傷
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- 2013/01/07 22:02:12
インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で6日、実効支配線(事実上の国境線)を挟んだ砲撃戦が発生し、パキスタン側のハジピル地区で兵士2人が死傷した。
インド陸軍は、6日未明にパキスタン側からインド側のウリ地区に砲撃があったため応戦したと説明した。軍関係者は「2003年の休戦合意に違反する」とパキスタンを非難した。一方、パキスタン軍は「インド軍が国境の検問所を襲撃してきたので応戦した」と説明している。
カシミール地方では昨年10月以降、印パ両国軍の衝突が度々発生し、その度に非難合戦が展開されてきた。08年のインド・ムンバイ同時テロ以降冷え切った両国関係は、昨年9月の外相会談で団体観光ビザの発給に合意したことや、人気スポーツのクリケット交流戦の再開などで全般に改善が指摘されている。ただ、「カシミールを巡る問題だけは、むしろ悪化している」(インド政府関係者)との見方もある。
(2013年1月6日23時36分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130106-OYT1T01035.htm?from=ylist