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オバマ大統領と相性の合わない安倍首相


2期目のオバマ政権の外交・安保チームの陣容が固まった。すなわちオバマ大統領はクリントン国務長官の後にケリー上院議員を指名した事に続いて、7日にはパネッタ国防長官の後にヘーゲル元共和党上院議員を指名した。米国要人の人事が報じられるたびに痛感させられるのは日本の人脈のなさだ。果たしてこれらの人物と太いパイプを持つ日本の政治家、官僚、メディア、有識者はどこまでいるというのか。しかし、そのような人脈の希薄さもさることながら、安倍首相にとってもっと深刻な事がある。今度の新布陣はいうまでもなくオバマ大統領の強い意志が反映されている。その意思とは何か。それを最もはっきりと書いていたのが1月9日の東京新聞である。すなわち米外交・安保チームを報じる東京新聞のその記事は「武力行使 慎重な布陣」という見出しの下に次のように書いている。ヘーゲル氏はベトナム戦争従軍の経験があり、ブッシュ政権当時は与党(共和党)に属しながらイラクからの早期撤退を主張した。ケリー氏もまたベトナム戦争に従軍し、その後は反戦運動に転じた経歴を持つ。すなわちオバマ大統領は国務長官、国防長官にいずれも武力行使に慎重なベテラン(従軍経験者)を指名し、アフガニスタン戦争を終結し、イランや北朝鮮の核問題、シリアの内戦などといった懸案の外交解決を目指す表明にほかならない、と。

もしそうであればオバマ大統領の考えている事は安倍首相のそれとは大きく違う事になる。米国流の言葉で言えばオバマ大統領と安倍首相はケミストリー(相性)が合わないのだ。いや、同じベトナム戦争従軍経験者でも、最後までベトナム戦争を戦いぬく事を主張し、パキスタンのムシャラフ大統領に対し、言う事を聞かなければ破壊して石器時代に後戻りさせてやる、などと恫喝したアーミテージ元国防副大臣をあがめる日本の対米従属者たちにとって、二期目のオバ政権自体が相性が合わないということだ。安倍首相の訪米延期の理由がTPP参加問題などに対する日本側の対応の遅れに不満を持ったオバマ大統領側の意向があったなどと報じられたりする。しかし、そんなことよりも、そもそもオバマ大統領と安倍首相は相性が合わないのだ。相性が合わないのに「日米同盟を立て直す」と言い続ける安倍首相に無理があるのだ。オバマ政権はこれから4年間続く。安倍自民党政権の前途は多難と言わざるを得ない(了)。


http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20130109-00022986/


 

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