神経使うジグソーパズル
- カテゴリ:仕事
- 2009/07/23 22:37:20
私の元に重症本がやってまいりました。
ページが取れただけの雑誌だったのですが
問題はこの雑誌の年齢。
出版年1912年
紙は年を取ってくると酸化していき
結果
パッサパサになります。
普通の紙は曲げたら、グニっと曲がりますよね。
年を取った紙は曲げたら、パキっと 折 れ ま す 。
今回の雑誌も折れたページのあたりから
ポロポロとこぼれ落ちていく紙片たち。
これを元の形に戻すのが大変でした。
紙片を元の場所に置こうとすると隣のが少しズレて…あぁ、もう!
私の太い指ではこの紙片をさらに細かくしかねないのでピンセットを使用。
さらに肝心な時は息を止める!
これで何とかなったはず。
仕事始めて30分で朝食のエネルギーを全消費してしまいました。
お昼までお腹が鳴らないかハラハラドキドキです。
「ちゃんと」というか「普通」に並んでいます(^^;)
2000年代の本と保管状況に差が無いのですよ。
始めはそれにも少し驚いたのですけどねー。
私も二度とやりたくないです…。
そんな本が、ちゃんと保管されているんだね~。
こんなジグソーパズルはやりたくないな・・・。^^;
まさに風化していく過程でしょうね、アレは。
時の力とは恐ろしいものです。
人でいうと…ミイラってとこでしょうか?
まるで風化していく前みたい。
人も年代がたつとポキッと折れたらギャオオオオオ!ですね。
あまりにもボロボロになった本は専門業者に修理を依頼しますが
このくらいですと、職員が応急処置をするのですよ。
一応酸化した紙を中和する方法もあるのですが
特殊な薬品が必要なので、中々小さい図書館では実行できません。
約100年前の書物ですか・・・
このあいだ、谷崎潤一郎さんの本を図書館で借りたのですが、
古い本で、それもなかなか紙が劣化していて、読みにくいです。。
でも、こんなもんじゃあないんでしょうね。
今日は糊付けした部分を乾かす所までだったので
ちゃんとなっているかどうかは、明日確認しないとわからないのです。
これでまたポロポロとこぼれたら
私の心がパキっと折れそうです。
まるで重病患者の手術をするお医者様のようです♪
無事に直してもらえてこの子も幸せでしょうね(*´艸`*)
100年前の雑誌も確かありましたよ。
私の図書館では結構普通に配架されているのです。
貸し出しも可能ですし、それほど貴重なものでは無いみたいですね(^^;)