黒猫目日記番外11 （黒猫目家のルーツ）
- カテゴリ：家庭
- 2013/01/25 22:13:06
里の其れがしの実家にはお爺様と母上様、兄者と奥方とその子供が二人暮らしておる。
父上はずいぶん前に身罷られ、お爺様はすでに隠居をなさり今は兄者が家長としてたっている。
少し離れた近所には叔父上も住んでおられる。
其れがしの里は俗に黒猫谷と呼ばれておる。
其れがしの曾ゝ祖父様がご領主様より賜った領地じゃが、曾ゝ祖父様は遠い異国からこの国に来て当時のご領主にお仕えしておった。
功をあげ目をかけて戴きお側にお使えしておった曾ゝ祖父様に何故かご領主の末の姫君が一目惚れして降嫁されて来た。俗に言う押しかけ女房というやつである。
姫君に強引に押し切られ（どうやら当時のご領主様は姫に弱みを握られておったらしい）尻を叩かれ、
すったもんだの末、分家として黒猫目の姓を賜り里山の地に領地を頂き移り住んだ。
勇猛果敢、剛毅果断の剛勇と言われ、例えご領主であろうとも間違ったことには否と云う頑固者の曾ゝ爺様が
嫁御にはまったく頭が上がらず唯々諾々と従っておったと婆さまに聞いたことがある。
それ以来、黒猫目家は女性が異様に強い家になったとか。
こちらも雪がじゃんじゃん降ってきたわ・・・とほほ