バレンタインに映画/ドラマ【アテルイ伝】
- カテゴリ:映画
- 2013/02/02 17:23:19
あたしゃそれよりチョコ欲しい!
のではなく、要するに恋人同士で見たらいい映画ですよね。
素人さんはここで恋愛映画を推しがちですが、
それは自分の恋人が世界で一番可愛い・かっこいいという
恋愛フィルターが目にかかってしまった人にしか適合されません。
なぜなら恋愛映画に出てくるカップルは美男美女だからです。
相手を選ぶのに妥協してしまったことを自覚している人や、
つきあってもう数年になるようなカップルには、逆効果です。
とはいえ恋愛映画に限らずどの映画にも美形が出てくるのは当たり前。(一部例外はありますが)
そこでここでは、アニメ映画をお勧めしたいと思います。
しかしヲタ向きのアニメは当然ダメです。
一般ウケしやすいジブリの軽い作品や、海外の3Dアニメなどがいいでしょう。
ジブリ作品を選ぶ時のコツですが、よく顔が知れた俳優さんを声優として起用しているので、
声から顔が浮かぶようなものはだめです。ハウルとか。
また内容が重い作品は見るだけで精神的に疲れてしまう場合があるのでお勧めできません。
無難なところで魔女宅、紅豚、猫の恩返し、ポニョあたりがいいんじゃないでしょうかね。
実は最近の作品はほとんど見てないのでわからないんですけどねw
NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
【あらすじ】延暦18年の戦いは、かろうじてヤマトの侵攻を食い止めたものの、蝦夷軍も大きな被害を出した。木に落ちた雷を見たショックで記憶を取り戻した阿佐斗は、戦で荒廃した里の有様を見て、見知らぬ場所のようだと言う。それを聞いた阿弖流為の戦争に対する葛藤は深まる一方であった。その頃桓武天皇は平安京への遷都を完了し、蝦夷の攻略に力を入れようとしていた。田村麻呂は桓武天皇に蝦夷を懐柔する作戦を上奏する。
【感想】まぁ予想通りの終わり方というか。史実を脚色したお話ですから、こうなることはわかってましたけど、やっぱりこういう最期まで勇敢に戦いましたとさ、みたいな滅亡系の話は苦手だなぁ。ちなみに田村麻呂が阿弖流為と母礼の命乞いをしたのは史実のようです。しかし高嶋兄は、どうも演技が大仰ですよねw 時代劇だからいいようなものの、どうにも桓武天皇役の近藤とトーンが違いすぎて、違和感アリアリでした。もうかなり昔になりますが、佐野史郎と野村萬斎が同席するシーンがありまして、映画・テレビが主体の佐野と、狂言役者である野村の声の張りが全然違いすぎた時と、同じ感じですねw 舞台では大きな声を腹から出さないと後ろの方の観客にまで聞こえませんが、映画・テレビではマイクが近くで声を拾ってくれるので、舞台のような大きな声を出すと逆に不自然になっちゃうんですよね。そこのスイッチの切り替えが出来るようでないと…いや、高嶋兄にそこまで要求するのは酷というものか…。さて、最後青森に避難したアテルイたちの一族はどうなったのかまったくわからない、という終わり方でしたが、本当にどうなったんでしょうね。蝦夷とかいてエゾとも読みますが、エゾとは江戸時代までは北海道のことでした。しかし、北海道の土着民族であるアイヌが、平安時代の蝦夷であったかというとどうもそう簡単な話ではないようです。やはり阿弖流為たちの一族は北上し、東北の北の方で根を下ろしたのではないでしょうかね。だとしたら、アテルイたちが住んでいた岩手県に今住んでいるのは、占領後移住してきたヤマト民族ということになります。アテルイが一族を送り出す時、必ずまたここに帰ってきてくれと言っていましたが、このセリフは恐らく東日本大震災で故郷を離れた人々に対するメッセージですよね。でも、追い出された蝦夷の言葉を、蝦夷を征服したヤマト民族の人たちに向かって発するのも、なんか変な話だなと思いましたw 全体としての感想は、やはり長い年月の話を4回にまとめただけあって、人物の彫り込みが浅いことや、苦手な戦記物ということもあり、見た目は美しくお金かかってそうな映像でしたが、内容的にはイマイチ楽しめませんでした。まぁたまたま見れる時間だったということと、時代設定が珍しいことに少し興味があっただけで、本来は見る予定ではなかったのだから仕方ないかもしれないですね。ちなみに次の「妻はくノ一」の放映開始は4月からで、それまではこの時間帯はいろんな番組でお茶を濁すみたいですw 時代劇ファンは地上波木8の塚原卜伝を楽しんでね!